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イグアス移住地50周年=パラグアイの若い息吹

 創立50周年を迎えたばかりの若いイグアス移住地は、パラグアイへの殖民事業の最後発にして、最大規模のものだ。いまも活気ある農業組合があり、移住者の大半は農業で生計を立てている。そして20歳前後が中心の二世層はまるで日本の日本人のような言葉を使う。8万7千ヘクタールを誇る移住地はそのままイグアス市という行政区域になっているが、選挙で選ばれる市長よりも日本人会の会長の方が大きな権限を持っているような雰囲気すら漂っている。イグアス市の人口8700人のうち、日本移民とその子孫は200家族(約700人)で人口に占める比率は10%に満たないが、経済力は9割に達している(日本人会役員談)からだ。かつてブラジルにも同様に活気のある移住地はあったが、百周年を経た現在はだいぶ事情が違ってきている。ブラジルと比較しつつ、同地の今後を探ってみた。

イグアス移住地50周年=パラグアイの若い息吹=最終回=藤倉電線が社員50人募集=「第2期開拓」に向けて

ニッケイ新聞 2011年9月14日付け  入植時に家長だった「第1世代」の多くは鬼籍に入り、当時二十歳前後の青年だった「第2世代」が60〜70代の重鎮となって第一線を退き、当時幼少の子供もしくは当地生まれの「第3世代」である40〜50代が現在の日本人会や農協役員の中心となった。  その一人、3歳で移住した日本人会の福井一朗会長( ...

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イグアス移住地50周年=パラグアイの若い息吹=第9回=高い日本語能力持つ子弟=ここ数年も移住者絶えず

ニッケイ新聞 2011年9月13日付け  「移住地で生まれ育ちました。日本語検定試験2級を持っています」。イグアス移住地にある農協スーパーのレジ係、非日系パラグアイ人のアギレラ・ロレナさん(22)からは、そんな流暢な日本語が聞こえてきた。日語学校に通う非日系なら当たり前のことらしい。ブラジルなら同2級の日本語教師もいる。  園田 ...

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イグアス移住地50周年=パラグアイの若い息吹=第8回=国際空港へ15分の好立地=採石場経営する日本人会

ニッケイ新聞 2011年9月10日付け  聖市から50周年式典に出席したブラジル鹿児島県人会(園田昭憲会長)の慶祝団一行約45人は、式典前日の8月21日に現地入りし、農協経営のスーパーでマカデミア・ナッツ、大豆製品などの買い物を楽しんだ。ラパス農協で生産された日本米「ひとめぼれ」など、聖市では見ることのない農産物の数々に話が弾ん ...

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イグアス移住地50周年=パラグアイの若い息吹=第7回=百人いれば百通りの移民史=「踏ん張りぬいた人残った」

ニッケイ新聞 2011年9月9日付け  「百人いれば百通りの移民史がある」。イグアス移住地の多様性をそう説明するのは、園田八郎さん(やつろう、61、鹿児島)だ。ブラジル日本都道府県人会連合会の園田昭憲会長の実弟に当り、移住地で大豆栽培をするほか、ペンソン園田も経営しており、南米を放浪するバックパッカーの定宿として有名だ。  八郎 ...

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イグアス移住地50周年=パラグアイの若い息吹=第6回=「子や孫の代まで土守る」=原始林を再現する栽培法

ニッケイ新聞 2011年9月7日付け  「不耕起栽培を以前に試験した人たちは、50%の減収、あるいは雑草による収穫不能な状態になった人もいるし、今はみんな辞めているので小面積で試験するように」との忠告をピラポ移住地の人たちからも受けたという。  それでも深見明伸さんの決心は変らなかった。「多少収量が減っても、土壌保全を優先すべき ...

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イグアス移住地50周年=パラグアイの若い息吹=第5回=不耕起栽培と除草剤工夫=農協立て直す〃中興の祖〃

ニッケイ新聞 2011年9月6日付け  元気の良い移住地の歴史を見ると共通点がある。〃中興の祖〃が生まれることだ。例えばアマゾンのトメアスー移住地では、組合が破局直前の難局にぶつかる度に若者が立ち上がって打開し、現在の森林農法を生み出した。  いうまでもなく移住地にとって農業は生命線だ。いくら肥沃なテーラ・ロッシャでも、基幹作物 ...

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イグアス移住地50周年=パラグアイの若い息吹=第4回=網走発「温い所へ行きたい」=冬がない二毛作の地へ

ニッケイ新聞 2011年9月3日付け  「ばあちゃんが『温(ぬく)いところに行きたい』って、パラグアイ行きを決めたんです」。北海道網走出身の小矢沢和一さん(こやざわ・かずいち、77)はいう。1957年12月に「ぶらじる丸」で渡航し、サンタロッサ移住地に28年間暮らした。そこでは最後まで電気のない生活で、石や湿地ばかりの土地に見切 ...

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イグアス移住地50周年=パラグアイの若い息吹=第3回=「南米に理想郷作る」=弓場農場のパ国版構想も

ニッケイ新聞 2011年9月2日付け  弓場勇の影響を受けてパラグアイに理想郷を作ろうと、家族を挙げて移住した伊藤勇雄(いさお)さんを家長とする一族11人もここイグアス移住地に入った。  その様子はNHKドキュメンタリー『乗船名簿AR—29』から10年ごと放送された『移住10年目の乗船名簿』『移住20年目の乗船名簿』『移住31年 ...

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イグアス移住地50周年=パラグアイの若い息吹=第2回=「最低10年我慢すべし」=4世代同居の第1陣家族

ニッケイ新聞 2011年9月1日付け  イグアス移住地はスペイン語ではDistorito Yguazu(イグアス市)といい、パラグアイ国アウトパラナ県22市のうちの一つだ。ブラジル側の国境の町フォス・ド・イグアスからポンチ・デ・アミザーデを渡って、首都アスンシオンに向かう国道7号の34〜64キロ区間の両側に広がる。市街地は41キ ...

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イグアス移住地50周年=パラグアイの若い息吹=第1回=伯国から変った矛先=「ここは大森林だった」

ニッケイ新聞 2011年8月31日付け  創立50周年を迎えたばかりの若いイグアス移住地は、パラグアイへの殖民事業の最後発にして、最大規模のものだ。いまも活気ある農業組合があり、移住者の大半は農業で生計を立てている。そして20歳前後が中心の二世層はまるで日本の日本人のような言葉を使う。8万7千ヘクタールを誇る移住地はそのままイグ ...

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