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ピンガ 関連記事

コスモポリス=1929年のサンパウロ=ギリェルメ・デ・アルメイダ=訳・中田みちよ=古川恵子=(5)=人形の街

「人形の街」章の挿絵子(写真提供foto=Casa de Guilherme de Almeida)

 人形の街。 別の子ども。別の女。別の男。また別の子ども。また別の女。また別の男、誰も彼も人形だ。いつもフジタ《註=藤田嗣治(つぐはる、1886―1968)東京生まれ。洋画家。第2次大戦後フランスに帰化》のように前髪をたらし、いつも小さく華奢で、いつも長い雨合羽・・・小さく、華奢で、ほそい。 カンバンに描かれた人形。板切れ、また ...

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ピニャールびわ祭り=「今年は甘い」と太鼓判

山下実行委員長と徳久会長

 サンミゲル・アルカンジョ市のコロニア・ピニャール文化体育協会(徳久俊行会長)が、9月6日午前9時から同会館(Rodovia SP 250, km 162)で『第2回びわ祭り』を開く。入場無料。開会式は午前9時から。 近年びわの生産が増えてきたことから、昨年初開催された。びわをはじめ、アテモイアなど同地産の旬の果物、ジャムやピン ...

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連載小説=子供移民の半生記=家族みんなで分かちあった=異郷の地での苦しみと喜び=中野文雄=43

 もし店を買ったとしたら、兄弟4人と今の店員2人で当分はやっていけそうだ。山口さんの熱心な記帳には圧倒された。閉店間際になっても終えず、残りは明日に回すようになった。そこで近付きのための一夕として、商談が纏ります様にとセーミの奢りで御馳走になったが、こっちは田舎者。メーザの上に並べられた1ダースのビールを見てびっくり。 田舎の家 ...

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連載小説=子供移民の半生記=家族みんなで分かちあった=異郷の地での苦しみと喜び=中野文雄=42

 しかし、外の人もやっていることだし、自分たちにも出来ぬはずはない。いかなる商売にしろ、人様に劣るはずはないとの自負はあった。 「バールをやったら。今売り物になっているし、素人にだってすぐできる」。そう盛んに進める人もいたが、「ピンガを喰らってぐずる男達」の相手をする気はない。それに商そのものが小さく、家みたいな大家族を養うには ...

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連載小説=子供移民の半生記=家族みんなで分かちあった=異郷の地での苦しみと喜び=中野文雄=19

 もうしばらくは渡辺さんのお世話になるが、今度は家でも大豆を買って搗いたので、来年の正月過ぎには自家製の味噌も食べられるように算段した。3匹の豚も1匹はもう殺してもよさそうな頃だ。今年は外人からミーリョも買ったし、少しずつブラジルの農家らしくなってきた。 母の念願の山羊も、為仁さんに頼んであるので、間もなく手に入るだろう。鶏は5 ...

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長野県人会=野沢菜漬けは家族の絆の味=父の遺志を継ぎ奮起!=郷土の逸品、今年も出品=北澤農場で出荷準備

大きな容器に野沢菜を漬けていく様子

 県連主催の第17回フェスティバル・ド・ジャポン(日本祭り)が4日から三日間、サンパウロ市のイミグランテス展示場で開催される。各県自慢の逸品が集まる郷土物産展に、長野県人会(高田アルマンド隆男会長)は毎年「野沢菜漬け」を提供してきた。しかし、それを主導してきた北澤重喜さんが3月に逝去し、今年は中止かと思われた。ところが彼の思いを ...

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連載小説=子供移民の半生記=家族みんなで分かちあった=異郷の地での苦しみと喜び=中野文雄=8

 どうやら60キロ位まで腕は上がったが、それ以上にはならなかった。でも人並ほどにはなれたので手伝いに来て恥をかかずに済んだ。久さん、忠男さん、智さん信一さん等皆と一緒に棉を摘み、日曜日の休みには小川に魚釣りに行ったりして遊び楽しい日々を送った。 すぐに明日は帰るという日が来た。大塚さん宅では丸い釜でパンを焼き、その後で鶏を2羽丸 ...

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日本移植民の原点探る=レジストロ地方入植百周年 ◇戦後編◇ (126)=共存共栄精神の源流を辿る=渋沢が思い描く本来の移住

渋沢敬三(『南米通信』308頁)

ニッケイ新聞 2014年2月15日 イグアッペ植民地を創立した伯剌西爾拓殖株式会社、その創立委員長を務めた渋沢栄一(青淵、せいえん)の孫敬三が1957年9月4日、忙しい日程を割いて桂植民地を訪れていた。「外務省顧問・大使」という肩書で、2カ月間の南米視察旅行の途中にたち寄った。その案内をしたのが当時郡会議員だった柳沢ジョアキンだ ...

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平野運平95回忌粛々と=法話に涙ぐむ高齢者の姿も

「開拓犠牲者の碑」に焼香する参列者のみなさん

ニッケイ新聞 2014年2月14日 〃ブラジル移民の父〃として知られる平野運平氏の95回忌にあたり、恒例の「平野祭」が平野農村文化体育協会(森部もりべ長ひさし会長)主催で2月9日サンパウロ州カフェランディア市トレスバラス地区の平野植民地にて開催された。 当日は白石一資ノロエステ連合文協会長、カフェランディア市パウロ・アンザイ市議 ...

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日本移植民の原点探る=レジストロ地方入植百周年 ◇戦後編◇ (118)=父が先発隊、子は最終居住者=「桂」日本人植民発祥の地

中村忠雄と娘テレーザ

ニッケイ新聞 2014年2月5日 「ジポヴーラ(現地名)にずっと住んでいたかった」。桂植民地で生まれ育った中村忠雄(85、二世)=レジストロ在住、13年3月12日取材=は残念そうに繰り返した。彼と清美夫人(セッテ・バーラス生まれ、二世)が最後まで住んでいた日系人だった。 07年に治療のためにレジストロへ転居した。忠雄は「妻の病気 ...

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