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前田光世 関連記事

異彩を放つ先駆者たちの軌跡=『日本文化』8巻、販売開始=各分野で活躍、日ポ語で紹介

日本文化8巻 表紙

 サンパウロ青年図書館とニッケイ新聞は今週、『日本文化8~移民史の先駆者たち~』を刊行した。多くの戦前移民はコーヒー農園に入植し栽培に従事したが、それとは全く違う人生を歩んだ6人の足跡を辿る。北米で活躍した開拓者、伝説の武道家、ジュート産業の立役者、紅茶栽培に情熱をかけた男、財閥出身の慶應ボーイ、慈善事業に献身した日系社会のリー ...

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県連故郷巡り=ブラジル/ポルトガル/日本=不思議な〃三角関係〃=第23回=ポルトガル柔道の父・小林清

メストレ小林の若い頃の写真

 在京ポルトガル大使館サイト13年9月13日付けには《ポルトガル柔道の父死去》との文章が掲載されている。  《小林氏は、1958年に柔道の国際的普及活動の一環としてポルトガルに渡りました。当初は2年の滞在予定でしたが、2年後も帰国することなく、そのまま同国に居を定め50年以上の歳月を過ごされました》とある。享年88。同月9日に東 ...

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大耳小耳

 青森県弘前市とブラジル視覚障害者スポーツ連盟は、先月31日、20年東京五輪・パラリンピックの際に、ブラジルの障害者柔道チームの事前合宿を行うための協議を始める覚書に調印した。弘前市は、ブラジルに柔術を広めた故・前田光世(コンデ・コマ)の出身地。その縁から、同市が働きかけて実現したという。正式に決まれば、今夏にも強化合宿が行われ ...

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二宮尊徳翁とアマゾン開拓=報徳の森に生かされる=神奈川県在住 松田 パウロ=(中)

小田原の報徳二宮神社境内にある壮年の二宮尊徳先生「至誠と実行」の像。180センチ、94キロの堂々たる体躯。強靭な足腰が、大胆にして緻密な農村調査活動を支える(松田さん提供)

新天地へ 光あれ  足柄の山野に狩りし、足柄の地酒をこよなく愛した福沢諭吉は、箱根湯本の福住旅館に静養し、報徳の教えゆったりと全身から吸収していた。  観光の地・箱根は、訪れる人誰にも天地玄妙なるを解読していると言えよう。  先人の治山治水事業の精華として、相模湾の幸、清流の鮎、丹沢山系の自然薯までも、花と湯治の里に押し寄せ、旅 ...

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樹海

 ブラジルの本屋の数は全国平均で6万4千人に一軒。そのなかでも20万人に一軒と一番少ないのがパラー州だという(ブラジル書店協会データ)。その州都ベレンで図書見本市(ブックフェア)が開かれると聞き、大きなお世話ながら大丈夫だろうか―と心配になった。おもわずアマゾン初期移民のエピソードを思い出したからだ▼トメアスー移民らが野菜を作る ...

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伝説の柔道家『コンデ・コマ物語』=青森県人会で取扱中

本の表紙

 今月24日に創立60周年式典を控える青森県人会(玉城道子会長)が、昨年6月日本で出版された『コンデ・コマ物語―「柔道世界制覇」と「アマゾン開拓」』(三戸建次著、路上社)を75レアルで販売している。 同県人会の節目を祝して、著者の三戸氏が100冊寄贈した。同県出身の伝説的柔道家であり〃アマゾン開拓の父〃とされる、「コンデ・コマ」 ...

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連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(172)

 法要が終わった一時間後、境内の施設で、このお寺を紹介した西谷副会長の奥さんと娘さんが田口聖子を偲ぶ茶会を用意していた。「お茶をどうぞ。このお寺の裏庭で摘まれ、住職ご自慢のお茶です」 美味しいお茶の話題が一段落したところで中嶋和尚が、「皆様、今日は田口聖子さん、戒名『聖正堂阿弥陀尼院』さんの法要に集まっていただき有難うございまし ...

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石井千秋さん柔道史刊行=『ブラジル柔道のパイオニア』=「リオ五輪でぜひメダルを」

著書を持つ石井千秋さん

「相撲史は2冊も出ているのに柔道史は一冊もないし、早稲田海外移住研以来50年の付き合いだった谷広海さんが昨年突然亡くなった。今のうちに記録を残さなきゃと思い、なんとか自費出版しました」。石井千秋さん(72、栃木)はそう切実な表情を浮かべた。この『ブラジル柔道のパイオニア』には前田光世、大河内辰夫、小川龍造、小野安一、内藤克俊、谷 ...

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リオ五輪で期待のブラジル柔道=強化・普及の源流を探る=(2)=組織統一して昇段試験を=サンパウロ市を選手育成の中心地に

ミュンヘン五輪で監督を務めた岡野脩平

ニッケイ新聞 2014年2月6日 石井千秋を帰化させたブラジル柔道連盟会長アウグスト・コルデイロの功績は非常に大きかった。とはいえ、帰化しただけで石井のもとにメダルが降ってきたわけではない。 体制面の構築を引っ張ったのがコルデイロであれば、質の高い稽古の場を創出し、代表選手らを含めた競技力の底上げに大きな役割を果たしたのが、まさ ...

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ブラジル文学に登場する日系人像を探る 7…東洋街生まれの「フジエ」…中田 みちよ=第1回=意思表示する戦後日系女性

ニッケイ新聞 2013年5月21日  「フジエ」では、日系人を親友にもったガイジンの目を通して、戦後の日系社会を垣間見ることができます。柔道、邦画館、そして写真館。これまでものすごく無愛想か、でなければニコニコ笑ってばかりいた日系娘が、この小説では意思表示をするようになり、それもガイジンの青年を誘惑するという形で登場。かつての健 ...

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