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特別寄稿

パラグァイ失業率は地域第4位=男性6・6%、女性10%=1位伯国、2位コロンビア、3位亜国=アスンシオン在住 坂本邦雄

首都アスンシオン(By FF MM (Own work), via Wikimedia Commons)

 国際労働機関・ILOによれば、我が国の経済成長率(GDP・国内総生産)は好調であるに拘わらず、2015年度の失業率7・2%に比し、2016年度は8・3%に悪化した。なお、女性の昨年度の失業率は10%に達している。  パラグァイ中央銀行発表の公式指数は堅調な経済の増進を示すものだが、最近の国際労働機関・ILOの報告書ではパラグァ ...

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メキシコ革命に関わった日本人移住者=1906年に数百人が入植=セルヒオ・エルナンデス・ガリンド(訳:アルベルト・松本)=(下)=武術教えたり、大尉に抜擢も

北部師団の奇兵隊第一大尉の野中金吾氏、1915年12月(野中ヘナロ氏所蔵コレクション)

 しかし革命による闘争は激しくなる一方だったので、馬場氏はアメリカのカリフォルニア州カレシコ市へ数百人の移住者の受け入れを認めさせた。当時、カレシコ市の綿花農場は人手不足が深刻で多くの労働者を必要としていたのだ。  一方、多数の日本人移住者はメキシコに留まり、各地で編成された革命軍に入隊する者もいた。例えば、西野ツルオ氏は、パン ...

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メキシコ革命に関わった日本人移住者=1906年に数百人が入植=セルヒオ・エルナンデス・ガリンド(訳:アルベルト・松本)=(上)=過酷な農作業や炭鉱労働

馬場称徳氏。日本政府を代表してパンチョ・ビジャ将軍との交渉役(セルヒオ・エルナンデス氏所蔵コレクション)

 1910年が終わろうとしていた頃、メキシコでは対照的な二つの出来事が起きた。その一つが、9月には盛大に行われた独立100周年記念式典である。そこでは、統一された近代国家をアピールされ、国民も喜びと愛国心に満ちていた。30年にわたり強い指導力で国を統治してきたポルフィリオ・ディアス大統領の願いが濃く現れたものであった。年老いた独 ...

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パラグァイで公債増加傾向=バレート元蔵相が注意促す=アスンシィオン在住 坂本邦雄

 第53代目のニカノル・ドゥアルテ・フルトス大統領(2003/2005)時代の元大蔵大臣セサル・バレート経済学士は、現政権下で可なり加速している公債の増額傾向は危険だと警鐘を鳴らした。  最近の大蔵省の発表では、2016年度末現在の国債総額は62億94300万ドルに達し、カルテス政権初年度の2013年末総公債額の41億7400万 ...

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二宮尊徳翁とアマゾン開拓=報徳の森に生かされる=神奈川県在住 松田 パウロ=(下)

パラー州のトメアスー移住地で、試行錯誤の結果に始められたアグロフォレストリー(森林農法)の畑

森林農法  黎明期のアカラ移住地は、野菜の生産で命脈をつないでいた。  期待のカカオ樹は、病害で全滅し、全力投入の米の市場も無い。  大河流域の乾季には、無尽蔵と想われる魚類が市場に溢れ、人間の経済活動を嘲笑う原始河川の躍動は、日本神話の「海幸山幸」の豊穣の世界そのままなのだ。  河を下ってベレンの街で野菜を売り歩く日本人移民の ...

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二宮尊徳翁とアマゾン開拓=報徳の森に生かされる=神奈川県在住 松田 パウロ=(中)

小田原の報徳二宮神社境内にある壮年の二宮尊徳先生「至誠と実行」の像。180センチ、94キロの堂々たる体躯。強靭な足腰が、大胆にして緻密な農村調査活動を支える(松田さん提供)

新天地へ 光あれ  足柄の山野に狩りし、足柄の地酒をこよなく愛した福沢諭吉は、箱根湯本の福住旅館に静養し、報徳の教えゆったりと全身から吸収していた。  観光の地・箱根は、訪れる人誰にも天地玄妙なるを解読していると言えよう。  先人の治山治水事業の精華として、相模湾の幸、清流の鮎、丹沢山系の自然薯までも、花と湯治の里に押し寄せ、旅 ...

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二宮尊徳翁とアマゾン開拓=報徳の森に生かされる=神奈川県在住 松田 パウロ=(上)

二宮尊徳画(1807―1862、By 岡本秋暉、報徳博物館蔵、Public domain or Public domain], via Wikimedia Commons)

緒言  遠く古より、大河は文明の進化を誘うものであった。  活火山と峻険な山岳を有す海洋国家・日本は、東洋思想の叡智を戴きつつも、天は志高き健全なる農民を育て、無限の可能性を与え続けている。  成熟した高度情報化社会を迎えるにあたり、報徳という言葉は、すべての命の可能性と解釈し、森林農法と生態系産業の未来を考察する。 報徳思想の ...

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野口英世の足跡を追う=1923年に伯国で黄熱病研究=聖市ヴィラカロン在住 毛利律子

野口英世(1876-1928、[Public domain], via Wikimedia Commons)

 2017年、年明け早々、ニッケイ新聞1月14日、続いて17日号において、現在ミナス・ジェライス州で拡大している黄熱病の報道が掲載された。  その後、連日この話題が続いている。同紙には「黄熱病は7年ぐらいの周期で繰り返され、最後の流行が2008―2009年であった」ということであるから、ほぼ7年後の今年に再発しているということに ...

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年は明けたが、周囲は暗い=必ず良くなるブラジル経済=聖市在住 駒形秀雄

テメル大統領(Foto: Beto Barata/PR)

 雨の日が続きますね。そんな中でもうお正月、さあ、この1年はどんな暮らしになるものやら、と気になります。それでTVや新聞でニュースも見るのですが、ここ数日の天気と同じ、パッとする様な明るい話がありません。  ブラジルへ来て50年を過ぎたと言う、松村某(なにがし)さんの話を聞いてみましょう。  「俺は戦後の、まだ苦しい時期に日本を ...

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明治維新の足跡は伯国で活かせるか=『日本文化』第4巻について=聖市在住 山内淳

『日本文化』第4巻

 坂本竜馬、山岡鉄舟、西郷隆盛、稲垣鉞子など、明治の文明開化に全身全霊でぶつかって、それぞれの理想実現に邁進した英雄を取り上げており、日本語では、編集部で、読み易いように要点を配慮している。  それらの、ポルトガル語訳も分かり易く書かれており、100年以上も遅れていた日本の国を如何にして発展させ外国に侵入されないように護ってきた ...

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