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後継者育成に努力―サンパウロ日伯援護協会会長 和井武一

日系代表新世紀の抱負

 新年明けましておめでとうございます。
 皆様方にはご健勝にて新しい世紀の朝を迎えられたこととお慶び申し上げます。
 旧年中は多くの方々から温かいご支援を戴きました。お蔭様で厳しい年にもかかわらず、福祉・医療の両面で活動することができました。援助を受けられた方々と共に、ここに改めて深く感謝申し上げます。
 私共サンパウロ日伯援護協会ができてから既に四十二年、日系社会の発展、推移に応じて活動の範囲も広がり、現在では職員一千百名、会員一万一千三百名を擁し、他国系福祉団体と堂々と肩を並べられる団体になりました。只、社会環境の変遷、世代の交代等で日系の中でも意識が大きく変り、三世・四世が中心になる二十一世紀は、政府の福祉に対する政策と相俟って、活動が厳しくなることが予想されます。
 更に日系社会分散化の進行と互助精神の希薄化、高齢化の進行等で、福祉活動はこれから一段とニーズが高まることは明白です。移民の大先輩達の熱い志で結成され、一世や二世、日本の篤志家の皆様方、日伯両政府の温かいご協力、ご支援で長い間続けてきたこの援護救済活動は、日本国籍者一世の減少を理由に事業を打ち切ったり、縮小することは許されません。
 私共はサンパウロ日伯援護協会、通称「援協」を日系社会の財産として認識しており、他の大きな非日系福祉団体に劣らない事業をしていると自認しております。いつまでも後世に残し、日本人の血を引く日系人のためばかりでなく、広く社会の陽の当たらない、悩み苦しんでいる人達を支えてほしいと願っております。
 二十一世紀の大きな節目を迎え、活動を一層強力に展開し、次の世代に立派に引き継がせることが私共の大きな課題となっており、しっかりとした土台、組織を構築すると共に、人材育成にも力を入れてゆく所存です。その為にも役職員一同、気持ちを引き締め努力する覚悟を新たにしております。
 どうか今後共日系社会の福祉のため、よろしくご鞭撻、ご支援の程、お願い申し上げます。
 新年に当たり皆様方のご健勝、ご多幸を祈念申し上げご挨拶と致します。

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