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「100年祭」祝う形検討を=在ブラジル日本国特命全権大使 池田維

2003年1月1日(水)

 新年明けましておめでとうございます。読者の皆様はどのようなお正月をお迎えになったでしょうか。
 日伯関係を考える上で、人的要素は最も重要な要素です。私の今までの外交官人生の中では、アジア諸国での勤務が長かったのですが、日本とアジアの一部の国との間では「近くて遠い国」と言われるように、地理的には近いものの、第二次世界大戦等の経験から難しい問題が残っています。これに対して、ブラジルと日本は「地球の反対側」にありながら、大きな日系社会の存在により「遠いけれど近い国」となっており、このことは、日本のブラジルにおける経済協力や文化交流の実績にも反映されています。
 日本はブラジルに対する最大の援助供与国で、円借款、技術協力、草の根無償のプロジェクトを実施しています。文化交流も盛んで、昨年は日本が世界に誇る伝統演劇の一つである文楽の公演がブラジリア、サンパウロ、リオ・デ・ジャネイロで開催され、いずれも大きな成功を収めました。また、昨年のワールド・カップではブラジルが日本で五回目の優勝を獲得しました。日本の若者の間でもサッカー人気が一層高まり、ブラジルから招かれたジーコ監督が指揮する日本代表の活躍振りに熱い注目が集まっています。
 私は、当国の日系社会の存在を日伯関係における貴重な財産であると考えております。そのブラジルの日系社会にとって重要な節目となる移民百周年まで、残すところ五年となりました。来るべき二〇〇八年に向けて日伯官民がどのような形でこれを祝うのか検討すべき時期に来ていると言えましょう。私たちも日系社会の皆様と共にどのような協力ができるのかを考えていきたいと思います。
 最後に新しい年の皆様の御多幸とご健康をお祈りしまして、私の新年のご挨拶とさせていただきます。

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