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県連の新年度予算7万=総会で事業計画討議=赤字整理に全力投入

4月1日(火)

 ブラジル日本都道府県人会連合会(中沢宏一会長)の定期総会が二十八日、ヴィラ・マリアーナ区の三重県人会館で開かれた。二〇〇二年度の収支決算が報告された後、新年度の事業計画や七万レアル規模の予算案が承認された。
 冒頭、中沢会長は「昨年のフェスティバルでは大赤字を作ったが、執行部が一生懸命金集めをして借金を整理したい」と新年度に向けた意気込みを語った。
 中沢会長の指名で選ばれた田畑稔鹿児島県人会長が議長を務めた。
 昨年度の収支については、事業活動費や年会費、贈与金など収入が十一万三千レアル。これに対し支出は、フェスティバルの赤字約十二万レアルを含んだ文化活動費が十三万レアル、職員給与一万レアルなど十九万レアルとなり、約八万レアルの赤字となった。
 三人の監査役を代表して、大西博己広島県人会長が「確かに間違いありません」と決算書の正当性を明らかにした。
 新年度の予算案は事業活動や年会費、贈与金など収入が七万六百六十レアル、支出が事務管理費や文化活動費など七万六百六十レアルとなった。また、フェスティバルは事業規模が、年間予算を大幅に上回ることなどから独立採算の方式を採ることになり、実行委員会が独自の予算を計上する予定。
 またこの日は、執行部役員の補充選挙も行われた。空席一名の副会長には渡部一誠福岡県人会長と山下治福井県人会長を推薦。投票の結果、二十一票対二十票で渡部県人会長が就任した。山下県人会長は第三書記となった。

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