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作品の質アップ=文協の具象画展3回目

4月23日(水)

 第三回文協現代具象画展が、来る五月八日午後七時イナウグラソン、九日から十五日まで(月曜~金曜正午から午後六時、土曜~日曜午前十時から午後六時)、文協ビル大サロンで行われる。主催は文協美術委員会(沖中ロベルト委員長)。
 今回は、前回より若干少ない百八人、二百八十三点の応募があり、九十一人、百六十九点が入選した。内受賞者は大金賞のマチルダ・ナオコ・エザワさんら十九人。展示されるのは九十一人の百六十九点。
 審査にあたった一人、金子謙一さんによれば、具象画展は第三回を迎えて、作品の質がアップした。厳しい審査にも耐えるようになった。おとなの展覧会といえるようになった。日本国内の展覧会に出品しても受賞できる作品もある。当初、持続性が確固としていなかったが、作品の質のよさ、運営面もすでに確立したといえる。
 さらに、金子さんは「具象画は、描き手の感性もさることながら、知性と謙虚な姿勢がないと、人の心を打つ作品ができない。謙虚に自然を見つめ、美しさを表現する。今回の入選作品は、審査員たちが、作者のそうした心を読み取って選んだ。鑑賞するみなさんもそのあたりに留意を」と来場を誘った。

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