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リオで日本祭り=グローボTVが相撲を生中継

7月9日(水)

 まわし、土俵、行司。初めて見る『相撲』に目を丸くしていた人々も、取り組みでぶつかり合う力士たちに歓声や拍手を送ったー。リオデジャネイロ州ノーヴァ・フリブルゴ市のショッピング・カジマで五、六の両日、『日本祭り』が開催され、相撲のデモンストレーションが行われた。サンパウロの四相撲団体から、六人(女性三人)の代表が、日本古来の伝統文化を披露。土俵祭りや観客の中から乗りを上げた子供たちとの取り組みも会場を大いに沸かせた。五日にはグローボTVの取材も行われ、スタジオで行われた稽古の様子がリオ州内に二分間、生中継された。

 ノーヴァ・フリブルゴ市は人口二十二万の落ち着いた佇まいを残す、標高八百五十米の山間都市。女性下着などの衣料品を多く生産する商業都市の顔も持ち、近郊にはジャポン、ノ・フリブルゴなどの日系移住地があり、かつては花卉の生産で栄えたという。 
 同市には二軒のショッピング・センターがあり、そのひとつがショッピング・カジマ。四年前から各国移民に焦点を当てたフェスティバルを催している。
 毎月、スイス、イタリア、ポルトガル、アフリカなどの食や音楽の文化が取り上げられているが、日本の人気が一番だという。
 「『琴』や『太鼓』など音楽を取り上げた昨年の『日本祭り』では、三万九千人がカジマを訪れた」と同イベントのコーディネーターを務めるアンドレア・トリエルウェラーさんは説明し、「今年は柔道や空手、合気道、などの武道を取り上げ、相撲はイベントの中でも目玉」とも付け加える。
 デモンストレーションはショッンピング内の吹き抜け部分の特設会場で行われた。階上などから、多くの人が見守るなか、加藤伸一行司による「土俵祭り」から始まった。お神酒や土俵上に盛られた土などの意味がアナウンスで説明され、祝詞なども唱えられた。
 興味深く見守る観客のなかには、ヴィデオカメラを回す人の姿も見られた。
 続いて、まわしを締めた力士たちの取り組みが行われた。勝ち負けの行方に数百人の観客からは歓声が上がり、会場は熱気に包まれた。化粧まわしを身に付けた力士の土俵入りも行われた。
 名乗りを上げた多くのちびっ子たちが、力士たちとがっぷり四つに組む姿に、会場からは笑いと拍手が起きていた。
 ブラジル相撲連盟の猫塚司副会長は「相撲に親しんでもらういい機会だった。日本文化がもっと広まってくれれば」と話していた。

 稽古の様子を取材するグローボ局スタッフ

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