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「舞踏家大野一雄の世界」展=楠野裕司さんが会場構成

8月29日(金)

 来月二日に開幕する日本ブラジル舞踏フェスティバル「舞踏の軌跡」を前に、同一日から国際交流基金サンパウロ日本文化センターで「舞踏家大野一雄の世界」展が開かれる。
 ビデオ・DVD映像のほか、自著『稽古の言葉』から選ばれた二十四文が写真パネルとともに展示される。写真・会場構成はサンパウロ在住の写真家楠野裕司さんが手掛けた。
 大野さんは八六年、九二年、九七年と三度、来伯公演。舞踏ブームの火付け役に。一九〇六年、函館生まれの現役最高齢ダンサーとして知られ、フェスティバルへの参加も熱望されたが健康上の理由から叶わず今企画が急遽立ち上がった。
 楠野さんは「写真は対話を通して創造を与える『静』の世界。一方の映像は瞬間瞬間の感動を与える。そこに『稽古の言葉』を加えた。舞踏の第一人者である大野さんの世界に誘いたい」と話している。
 会場はパウリスタ通り三七、二階の同センター多目的ホール。十五日まで。ブラジル富士フィルム、日本航空、YKK、キリンビール、東山農場が協賛。