ホーム | 日系社会ニュース | 「常に希望を持って」=農村青年セミナー=4州から若者が参加

「常に希望を持って」=農村青年セミナー=4州から若者が参加

9月2日(火)

 ブラジル農業拓殖協同組合中央会、JATAK共催の「第二回農村青年セミナー」が、八月二十九日午前九時から、サンパウロ市アクリマソン区のEZホテルで開かれた。
 このセミナーは日系青年の将来の地域リーダーを育成することを目的としたもので、サンパウロ州各地方、パラナ、リオ、バイーア各州から十六人が参加した。開会には、小松雹玄JICAサンパウロ支所長や小川彰夫文協広報担当理事も会場を訪れ、参加者を激励した。
 午前中には野原哲郎農村指導員が「希望」をテーマに講演を行った。
 「コチア産業組合の解散以後、ブラジルにおける日系社会の農業は停滞化し、大変な状況を迎えている。しかし、歴史から見て、組合の発展にはいつも危機が伴ってきた」と説明し、「常に希望を持って、新しい事業にあたるべき」と強調するなどポジティブな内容に参加者からは、拍手が起こった。
 午後も引き続いて、サンパウロ農業労働者連盟の森エリオ会長補佐の「農牧畜企業経営戦略」をテーマにした講演が行われた。
 昼食をはさんでのグループトレーニングでは、「組合、販売所、有限会社などの事業の立ちあげを想定したうえで、どのような組織作りが必要か」という議題をもとに、参加者は四つのグループに別れ、活発に話し合った。
 各グループ代表者による意見発表の後、森講師は「組織などの活性化には、組織に期待するのではなく、常に下からの盛り上げが必要」とアドバイスした。
 植調・ド・ブラジル社のプレゼンテーションも行われた後、カクテルパーティーが開かれ、これからのブラジル農業を担う若き日系リーダー同士がにこやかに歓談する姿が見られた。
《参加者》白旗ロベルト(OB・JATAK)森本ルシア(同)蔵前ジェニオ(南ミナス農協)森川ジョルジ(同)宮田マルセロ(カッポン・ボニート農協)堀米クララ(農協婦人部連合会)永野クラウジオ(同)杉谷カルロス(リンス農協)滝ミシェーラ(ヴァーレ・デ・リベイラ生産者協会)佐藤マウロ(リオ連盟)森山ジョルジ(同)矢野ジルベルト(インテグラーダ農協)小あくつエジソン(同)山村バルドミーロ(同)佐藤セザール(アルト・パラナイーバ農協)渦巻フラービオ(ジュアゼイロ農協)。

image_print