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オザスコで桜植樹=戦後移住50周年が150本

9月20日(土)

 ブラジル戦後移住五十周年を記念したオザスコ市ロッシェダレ自然公園植樹祭が十九日、同公園であり、約八百人の市民が詰め掛けた。植樹祭はオザスコ市、オザスコ文化体育協会(ACENBO)、ブラジル戦後移住五十周年記念祭実行委員会が共催。セウソ・ジグリオ市長、高清ACENBO会長ほか、市内の子どもたちの手により、桜百五十本が広大な公園の各所に植えられた。
 五十周年記念祭実行委員会はこれまで、サンパウロ市ピエリーニョ・ダ・アグア公園に桜四百本(計画では千本)、イッペー五百本、サンパウロ大学校内に六百本(同千本)を植樹した。
 今回のロッシェダレ自然公園は同市北部に位置。かつては、約三千人が居住するブラッソ・モルト貧民街だったが、住宅を取り壊して自然公園に再生。現在も建築中で約一万八千平方メートルが完成、今年末には二万五千平方メートルの広大な公園となる。植樹される桜は、国内産のユキワリザクラが用意された。
 好天に恵まれた十九日、植樹祭にはジグリオ市長、高ACENBO会長、松尾治文協副会長、サンパウロ総領事館代表の西山巌領事ら関係者三百人をはじめ、オザスコ市内の幼稚園や公立学校計十四校から約五百人の子どもたちが出席。上妻博彦神主が祝詞をあげるなか、玉串の儀などが厳しゅくに行なわれた。その後、各自が名札のついた桜苗を土に植えた。
 川合昭ACENBO副会長は、「この辺りはむかし、昼間でも歩くのが恐い地域だった。オザスコ市が環境整備に力を入れているおかげで、美しい自然公園に生まれ変わった」と感無量の様子。桜に関しては、「早いものだったら二、三年で花が咲く」と、今から楽しみにしていた。なお、桜の管理は市環境局が担当するという。

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