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東西南北

11月6日(木)

 深刻な水不足を重視したサンパウロ市は四日から、道路や石像などを再利用水で洗浄し始めた。同市はサンパウロ州水道局から毎月千九百万レアルの再利用水を購入する予定。これまでサンパウロ市は、飲料水を使って道路を洗浄していた。再利用水を取り入れることによって、今までの洗浄水量の八七%を節約することができる。一立方メートル当たりの再利用水は〇・三六センターヴォ。飲料水は六レアルする。
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 四日午前、サンパウロ市南部ジャルジン・アンジェラ区の市立学校内で、十四歳の少年が射殺された。少年は学校の体育館でバスケットボールをしていた。一緒にいた友人(一二)も負傷、現在入院している。殺害された少年の同級生たちは、「大人しい子で、命を狙うような敵がいるとは思えない」とショックを隠せないでいる。
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 一年前、実父母を殺すのを手伝った罪でサンパウロ市北部カランジルー区の女性刑務所で服役しているスザーネ・リヒトホーフェン受刑者(一九)は、今、同じく服役している仲間の子どもや若い服役者に英語とドイツ語を教えている。毎日祈りの生活をし、刑務所の掃除、畑の仕事もする。両親を殺したのは、恋人のダニエルとその兄弟。ダニエルはまだ、スザーネ受刑者と結婚したいと言っている。殺人動機は、二人の結婚に反対されたことだった。
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 サンパウロ市交通技術公社(CET)の調査によれば、サンパウロ州で毎日、オートバイの事故で運転者一人が死亡している。サンパウロ大学の調査では、毎日三人死んでいる。サンパウロ州には現在、四十八万九千八百八十七台のオートバイがあり、モトボーイ二十二万人が働いている。九二年のブラジルのオートバイ生産は五万三千台で、九三年は九十一万台の予定。オートバイ事故は十七倍増える計算だ。

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