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草分けの笠戸丸移民21人=愛媛県人会50周年祝賀へ

11月11日(火)

 在伯愛媛県人会(西村定栄会長)は十六日午前十時から、サンパウロ市リベルダーデ区の文協記念講堂で創立五十周年記念式典を開く。加戸守行県知事、中畑保一県会議長など約七十人の慶祝団が来伯、半世紀の年を盛大に祝う。
 記念式典への県知事の出席は今回が初めて。加戸知事はブラジル滞在中、同県出身者の経営する農場を見学するほか、県費留学生・海外技術研修員との懇談会を持つ。記念式典後(アトラクション)には、アウメイダ・ジュニオール公園への記念植樹も予定されている。
 愛媛県からのブラジル移住は、第一回笠戸丸(一九〇八)に二十一人が乗船したことに始まる。六二年までの五十三年間に五千六十二人が渡伯した。会員の親睦や新移住者の受け入れ事務などを目的に一九五三年六月に、県人会が組織された。
 旧日伯新聞社長の故三浦鑿氏、バイベン植民地・ブレジョン植民地の創設者で旧週刊南米の創刊者、故星名謙一郎氏、サクラ醤油の創業者、中矢末吉氏らが同県出身。加戸知事は、サンパウロのサクラ醤油製造会社を見学する。
 西村会長は「愛媛県出身者や同県につながりのある人にはぜひ足を運んでほしい」と呼びかけている。問い合わせ電話番号=0××11・3207・9575。

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