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茶道裏千家=サンパウロ市と共に50年=豪華な初釜新年会開く=茶の湯紹介本を刊行=記念行事が目白押し

1月13日(火)

 「裏千家五十年の歴史はサンパウロ市と共にある。市民の文化レベルの向上に貢献してきた年月だった」と、上原幸啓ブラジル日本文化協会会長は格調高い言葉を贈った。
 十一日正午からサンパウロ市内ホテルで行われた茶道裏千家ブラジルセンター(林宗慶代表)の初釜新年会には、約三百人の日系著名人招待客が集まり、盛大に南米地区普及五十周年を祝った。
 正午からは舞台に設けられた特設茶室で初釜が行われ、招待者全員に抹茶がふるまわれた。その後、新年会となり、今月末に刊行される『道としての日本文化』をサンパウロ市国際課に寄贈するセレモニーとなった。
 これは、茶道の歴史や発展の流れを中心に、日本文化全般を日ポ両語で紹介する本(約二百頁)。USP日本文化研究所、ブラジル生け花協会、東本願寺ブラジルなど九団体が共同執筆した。
 裏千家五十周年推進委員会のエリッソン・トンプソン・デ・リーマ・Jr委員長から、サンパウロ市役所国際課のレジーナ・ケイロース統括役員に、見本が手渡された。市役所として今後、市内二百ヵ所にある図書館に寄贈し、市民の文化向上に役立てる方針。
 裏千家ブラジルは、サンパウロ市四百周年祭の折、イビラプエラ公園に建設された日本館の竣工式に、日本の文化使節として来伯した千宗興若宗匠(第十五世 千宗室)、納屋嘉治氏によって始められた。初代ブラジル支部長を務めたのは、後に初代文協会長に就任する山本喜誉司氏(東山事業総支配人)だった。
 日系コロニアが団結して日本館を建設してサンパウロ市に寄付する過程で、戦後の勝ち負け紛争を乗り越え、現在のブラジル日本文化協会につながったことは、有名な話だ。つまり、裏千家の歴史は、そのまま戦後のサンパウロ市や日系社会と重なる歴史を持つ。
 上原文協会長は「四百周年祭典委員会総裁は、ブラジルを代表する詩人、ギリェルメ・デ・アルメイダ氏だった。彼は日本文化に対する深い理解があり、枢軸国側移民としてイメージの悪かった日本人を様々な局面で助けてくれた。今回、四百五十周年にあたり、裏千家が日本文化を紹介する本を出版することは、非常に意義のあること」と評価した。
 ■今年の記念行事■
 本出版を中心行事に、五~六月を「茶の湯月間」と位置付け、記念行事を開催する。(1)五月二十日は日本館で記念茶会、(2)同二十七日から六月十三日はセントロ・クルトゥラルで生け花協会と合同展示会、(3)六月二十日はSESCコンソラソンで舞台芸術としての茶の湯を行う。
 さらに、今年はブラジルだけでなく、アルゼンチン、ペルー、メキシコでも普及五十周年を迎えるため、九月二十日から三十日まで、南米地区海外普及五十周年記念式典を開催する。

 

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