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コラム 樹海

  岩手県人会は、中高年世代にとって魅力のある県人会のようだ。他県人も会員になる。尤も、協力会員だが…。母県に賛助会員になりませんか、と呼びかけたら、さっそく応じた人たちがいた▼協力会員として入会する理由は――図書がある、場所がよい、開放的、寄りやすい、などだ。図書は無料で借りられる。期限などうるさいことはいわない。鷹揚(おうよう)である。立ち寄ればお茶をふるまってくれる▼立地(場所)についていえば、例の老人ホームは町中(まちなか)にあればよい、というのと共通項がある。年寄りは賑やかで温かいほうがいいのだ▼母県にはさきにこう呼びかけた。「遠くて近い国ブラジル。ブラジルの岩手県人会活動に参加してみませんか」。賛助会員の入会費は二千円、年会費は三千円と五千円の二種。すでに、応じてきた人がいる。遠くて近い国であることは、ブラジルに来たことのある人が肌で感じ取っている▼地球の反対側であたたかくもてなされ、〃ふるさと〃を体験した。そういう人は留学生や技術研修員が岩手に勉学に行けば、自宅に招いて激励する。賛助会員入会の勧誘があれば、一も二もなく応じてくれる▼以前、この欄で書いたように、岩手県人会は、年金や小遣いの少ない人は(会費は)払えるだけでいい、といつもいっている。考え方は「会員あってこその会」である。時間があったら、トマース・ゴンザガ街の会館に立ち寄ってみたらどうだろう。(神)

04/03/24

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