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東西南北

6月9日(土)

 連警は七日、国際的に暗躍する中国系マフィアのブラジル支部を取り仕切っていたとみられる中国系ブラジル人、ツゥオン・シァウ・レイ容疑者(四三)を逮捕した。同容疑者は中国で人材を募集、偽造パスポートなどを使ってブラジルに不法入国させ、サンパウロ市のヴィンテ・シンコ・デ・マルソ通りで海賊品販売に携わらせていた。四日には国際刑事警察機構がボリビアで、同容疑者と関係を持つ中国人五十四人を逮捕している。
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 ペルナンブッコ州イタマラカー市の刑務所で二人の受刑者が不法監禁と強姦により処分された。二人は売春婦二人を監房に引き止め、殺すと脅して三日間に渡って性行為を強要したという。売春婦らは配偶者との面会日である土曜日に同刑務所に入り、他の刑務所にも自由に出入りできたと二人は話している。一人はエイズ感染者であると告白し、それを知った受刑者は怒り狂ったという。
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 上院社会委員会(CAS)は三日、麻薬使用者の禁固刑を廃止し、保釈を認めず五年以上の禁固刑とするなど、麻薬密売人への刑罰を重くする法案を承認した。麻薬使用者は使用後に飛行機を操縦またはそれに搭乗した場合のみ、逮捕される。
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 コリンチアンスファンの少年が、パウメイラス応援団に殺害された事件を捜査していた軍警は七日、最大の応援団「マンシャ・ベルデ」の会長を含む三人を傷害致死の疑いで逮捕した。五月二日のコリンチアンス対パウメイラス戦当日、コリンチアンスファンのマルコスさん(当時一六)は、メトロのバラ・フンダ駅近くで集団暴行を受け、一旦は退院したが翌日に頭部挫傷などで死亡した。軍警は暴行現場を撮影したテレビ映像などを元に、実行犯を捜査。現場にはいなかった会長のジャニオ・ドス・サントス容疑者については、応援団に暴動を命じた、として逮捕した。
 

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