ホーム | 日系社会ニュース | 懐かしい郷土芸能堪能=沖縄県人会=リトラル沿線支部交流会=「30年ぶりに見ました」=約500人が集い楽しむ=サンパウロ市からバス5台で

懐かしい郷土芸能堪能=沖縄県人会=リトラル沿線支部交流会=「30年ぶりに見ました」=約500人が集い楽しむ=サンパウロ市からバス5台で

8月3日(火)

  ブラジル沖縄県人会(宮城調智会長)は一日、〃沖縄出身者のふるさと〃イタリリ市の同支部会館でリトラル沿線九支部との交流会を開催した。約五百人が普段は見られない懐かしい芸能などを堪能し、楽しい一日を過ごした。この交流会は沖縄県人会本部が二〇〇二年から開始した各支部との交流促進事業の一環。サンパウロ市からバス五台が出るなど、各種の芸能が披露された。

 日頃は見ることのできない琉球舞踊を目の当たりにした伊波勇さん(64、二世)は、「サンパウロまではなかなか行けないので、三十年ぶりに見ました。懐かしいです」と感慨深げに語った。
 交流会にはイタリリのジョゼ・ネット市長やサンパウロ州交通警察の水谷タカミ大佐など多くの来賓も駆けつけた。
 開会式では宮城会長が「縦の力、横の力の絆が肥やしになって、ウチナンチュー(沖縄県系人)の大きな花がブラジルに咲きます」と熱のこもった挨拶をした。イタリリ支部の屋良朝徳支部長も「(今回の交流会は)沖縄県人会本部の信頼をより一層深めることになる素晴らしいものです」と本部の行動を評価した。
 この交流会では二日にサンパウロ市文化功労賞を受賞した沖縄ブラジル協会会長兼、ブラジル連邦共和国在那覇名誉理事の西原篤一さんの受賞記念基調講演も行われた。
 西原さんは一九九三年、那覇サンビセンテ姉妹都市修好十五周年記念の際に初来伯し、今回は十二回目となる。それ以来県を訪れるブラジル人の世話をするなど、日伯の交流を促進して来た。
 西原さんは、「ブラジルのいいところをたくさん伝えたいという思いや、ブラジルに住むウチナンチューを思う気持ちが通じました」と今回の受賞理由を語る。芸能プログラムの司会を行い、西原さんは懐かしい沖縄言葉で会場を盛り上げた。
 イタリリ支部の新垣ただこさん(80、二世)は「足が悪くて遠くまでは行けませんが、今日はイタリリで交流会があるので来ました。芸能を楽しみにしています」とほほ笑む。
 現在同県人会には四十五の支部がある。支部との交流事業を始めた動機を、宮城会長は「遠い支部は会費だけ払って、県人会に所属しているメリットがあまりありません。それで、私が会長になった時に支部との交流会を提案しました」と説明した。
 また、ビラ・カロン支部の山田義和さんは「県出身者も二世や三世が中心となってきており、沖縄の文化をなくさないように」と語り、交流会で故郷の芸能にふれることの有意義さを述べた。
 オヤカワ・ユキオさん(29、三世)は「沖縄舞踊を見に来ました。初めて見たけどかっこいい」と興奮した様子。
 昨年は沖縄県出身移住者九十五周年のため交流会は開催されなかったが、現在までにカンポ・グランデ、ロンドリーナ、ブラジリア、マリリア四つの支部で行われている。

image_print

こちらの記事もどうぞ