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NCC45周年=2回目のコロニア・スポーツ競技大会=100年祭にもっと大きいイベントを

5月31日(火)

 今年創立四十五周年を迎えたニッポン・カントリー・クラブ(NCC=栢野定雄会長)。その記念式典並びに第二回日系コロニア・スポーツ競技大会のオープニングセレモニーが二十六日午後五時から同クラブ・サッカー場で盛大に行われた。
 ブラジリアやクリチーバなどブラジル中の都市から去年より五百人ほど多い約二千二百人の競技者が集まり、二十六日から二十八日までの三日間、試合した。競技種目はサッカー、テニス、野球、水泳などの十二種目だった。
 セレモニーで、初めに栢野会長が「みなさん四十五周年という記念すべき日に集まっていただいてありがとうございます」と挨拶した。
 栢野会長とサンパウロ大学時代の同期であった上原幸啓文協会長は「一世たちは苦労しても子どもたちの教育を忘れなかった。それを忘れずに感謝しなければならない。二〇〇八年にはNCCも日本とブラジル国民がもっと仲良くなるようなイベントをしてください」と話した。
 また、「この大会は去年始まったが、毎年開催していき、二〇〇八年には最も大きなイベントにしたい」と佐々木バウテル・スポーツ部長は意気込んだ。
 ブラジル日本移民百周年記念祭典協会イベント委員会の小原彰コーディネーターも参加し「私は二世でブラジル人だけどいつも移民の歴史を心に留めている。移民がいなかったら私はいなかった」と感謝の意を表した。その後、参加した約百チームのクラブ名を紹介し、日伯両国歌を斉唱した。
 続いて「琉球国祭り太鼓」の子どもたち約五十人が演舞を披露。佐々木スポーツ部長の妻である恵美子さんが『乾杯』を熱唱し、盛大な拍手が贈られた。
 さらに、一九六〇年創立当時からのNCCの歴史をスライドショーで紹介。創立者である山本勝造元会長、同クラブで行われた運動会の写真などが、会場に用意された大きなスクリーンに映し出された。最後には、花火が何発も打ち上げられ、参加者は拍手と共に歓声を上げた。 
 栢野会長は移民百周年に向けて「NCCはスポーツ・クラブであって文化クラブではないけれど、スポーツの面でこれからどういうふうに貢献するか考えていかなければならない」と話した。

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