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6月3日(金)

 ルーラ大統領訪日で注目されるデカセギ子弟の教育問題。中川郷子医師は「子どもの教育費を払うのは、親。バイリンガル教育に関する理解を深める、大人への啓蒙こそが子弟教育問題の本質です。親こそが一生懸命になってくれないと」と語る。日語なのかポ語なのかという問題は、いつまで日本にいるかや教育費への考え方できまる。これこそ、親が決めること。この教育運動に対して、多文化社会先進国を自認するブラジルの、県人会はじめコロニア団体は何ができるだろうか。
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 中高年の日本人がある非日系人の店で八十五レアルの買い物をし、五十レアル札二枚支払った。おつりを待っていると、「あなたから受け取った二枚のうち、一枚は偽札だ」と突き返された。見ると、偽札だったという。自分が渡したのではない、と頑張ったが、証明できなかった。高額紙幣は、セリエと数字3ケタくらいをメモをしておくと、警察が介入したとき、少しはケンカになる、というのだが…。
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 今年創立二十周年を迎えるブラジル日本語センター(旧日本語普及センター)。功労者の表彰などが検討されているが、記念式典は今のところ計画されていない。できるだけ前を向いて、後ろを振り返ることは余りしたくないとか。今年スタートする「ふれあい日本の旅」が目玉事業で、ほかの新企画も生まれてきているそうだ。

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