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ブラジルに行きたい=歌手・とんこさん

6月22日(水)

 【東京支社】東芝EMIから期待の歌手とんこさんのCD「TONKO」(ワン・モア・ナイト、ゴーアウェイ)が七月六日発売される。
「紹介されて、とりあえずレコーディングしてみようということになりましたら、いろんな方が集まって下さり、一カ月もたたない間に進行し、今度の発売になりました」
 写真担当は、ファション写真界の第一線で活躍するノブオ・タカノさん(ブラジル出身)。
 小さな声しか出なかった彼女は自分では、あまり気にはしなかったが、そのことでいじめられた。そんな彼女を慰めてくれたのが音楽だった。英語の歌が好きで、歌を聞いて英語がしゃべれるようになっていた。
 二十代前半、喉の手術で大きな声がでた。声を出すのが大好きになったが、話は得意ではない。気がついたら自分を伝える一つの手段が短い詩を書き、曲を作り、人前で歌っていた。
 「自分の中では、とても自然なことでした」。ホームステイで、よくニュージーランドに行った。とても日本人を大事にしてくれ、中・高校では必ず日本語の授業があった。試験の前になると「来て」とよくいわれた。
 「音楽の道を歩きはじめたのもニュージーランドのファミリーが、思い切り背中を押してくれたからです。『大きな波が来ても、このつないだ手は離れることはない。やってみなきゃ何も起こらない。いつだってこうやって手をつないでいるから、思い切って頑張ってごらん』と。音楽の国ブラジルにはぜひ行ってみたいです。日本の中ではいろんな曲を聞きますけれど、CDと現地の生の音とは別の世界です。現地で、現地の音楽を体感したいのです」という。

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