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ポルト・アレグレ倍増=公館投票=期間は前回の半分でも

2005年9月6日(火)

 サンパウロを除く国内七公館ではブラジリア大使館が三日、他の公館では二日まで公館投票を受け付けた。昨年参院選の半分程度の期間だったにもかかわらず、ポルト・アレグレ総領事館では前回の約二倍、他公館でも前回とほぼ同等の有権者が投票した。
 ポルト・アレグレ総領事館は今年一杯で閉鎖され、来年一月一日からクリチーバ総領事館管轄の出張駐在官事務所に移行することが決まっている。次回選挙以降も同事務所での投票は行われるが、総領事館としては最後となる今回の投票は前回選挙の七十六票から倍増。登録者のほぼ半分が投票に訪れ、「将来の本館」のクリチーバ総領事館の投票数を上回った。
 期間中は、リオ・グランデ・ド・スール州内のイボチ移住地からバス一台で約三十人が投票に訪れたほか、同州中部のサンタ・マリアからバスで四時間近くかけて投票に訪れた人もあったという。
 ポルト・アレグレ管内では、登録者の数も前回選挙時から倍増した。出張サービスなどの活動が実を結んだ格好だ。在外選挙を担当する同館の木村元(はじめ)領事は、「『投票しないと悪い』と公館を訪れた方もいました」と嬉しそうに語る。
 クリチーバ管内では、ロンドリーナやマリンガなど北パラナの各地から投票に訪れた人があったが、最終的な投票数は前回より微増に留まった。同館では「投票初日、二日目と雨に降られたことや、高齢の有権者が郵便投票を選んだことなどが影響しているのでは」と語っている。
 今回の公館投票は短時日にもかかわらず、前回以上の人が投票に足を運んだ。普段より問合せが多かったと答える公館もあり、ここブラジルでも今回の選挙への関心が高かったことをうかがわせた。
 マナウス総領事館では、永住者に加え、今回は新規に登録した駐在員の投票も目立ったと印象を語っている。

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