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大耳小耳

2005年10月22日(土)

 「一、二月の行事が少ない時期に大講堂の改修工事を予定していたのですが…」と文協五十周年委員会の松尾治コーディネーター。記念事業と発表されてから一年が経ったが、目処が立たない状況だ。「暑い」「椅子が固い」「音響が悪い」との声も聞こえるなか、「十二月十七日の五十周年記念式典でも苦情が出るでしょうなあ」。溜息が漏れた。
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 コロニア文芸賞授賞式の日程を関係者に確認したところ「毎年貴賓室ですので、急に変更されなければその予定ですが」との返事。先日のサロン文協の一件が尾を引いているようだ。また「文協主催だから上原会長に賞状を授与してほしいが出席してくれるかな」と心配な様子。コロニア文芸界振興のため授賞式は盛大にやってほしい。
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 援協福祉部が九三年から、ある日系人夫婦(いずれも八十代後半)を援助している。夫が先ごろ肺炎を起して入院し、集中治療室に入った。妻は歩行が困難で、痴呆もかなり進んでいる。このほど、見知らぬ女性が病室を見舞った。未婚の母だった老婆はかつて、子を養子に出しており、孫が訪ねてきたのだ。長い年月をかけて、ようやく捜し当てた。孫はこの女性を引き取り、夫のほうも退院後に世話をすると約束したという。

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