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斉藤中将が空軍参謀長に=現役軍人として最高位=日系で初めての快挙=ポンペイア出身、62歳

2005年12月01日(木)

 〔ブラジリア支局〕ブラジル空軍参謀長(Chefe do Estado-Maior de aeronautica)にこのほど、日系の斉藤準一中将(Tenente-Brigadeiro-do-Ar)が就任した。ブラジリア空軍基地内で二十五日に職務引継ぎの祝典が執り行なわれた。

 日系人で空軍中将に昇進したのは、川南政雄氏(退役)に次いで二人目。参謀長就任ははじめての快挙となる。この昇進により、斉藤中将は現役軍人としての最高位に上りつめた。
 二十五日の職務引継ぎ式典には、前任のセルジオ・ペドロ・バンビーニ空軍中将をはじめコマンダンチ・ルイス・カルロス・ダ・シルバ・ブエノ中将以下多数の軍関係者、一般招待客などが参列。堀村隆彦在ブラジル特命全権大使も臨席した。
 斉藤中将は一九四二年十二月十二日、サンパウロ州のポンペイア出身。六〇年三月の入隊以来飛行機の操縦時間は六千時間を超え、名パイロットとしての名声も高い。二〇〇三年に空軍中将に昇進。参謀長就任まで航空支援部隊司令官(CONGAR)をつとめていた。リーダーとしての卓越した能力は周囲の誰もが認めるところであり、順調に昇進を重ね現在に至った。
   (尼崎道雄支局長)