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サンバ学校=日本人誘致に意欲=来月カーニバル=気軽に参加して=下見ツアー好評=「面白い」=「感激」

2006年1月6日(金)

 いよいよ来月はカーニバル。その主役であるエスコーラ・デ・サンバ(サンバ学校)について、話はよく聞くが行ったことのない人が意外と多い。日本人観光客を呼ぼうと、昨年末から「振動を心で感じよう――百周年に向けてのサンバ・プロジェクト」が始まった。これは、サンバ学校側から外国人観光客の来場や参加を催す活動だ。五サンバ学校から代表者があつまり、共同で取り組んでいる。今年こそ、気軽に参加してみる?
 「こりゃ、面白い」「なかなか見られないね」。十二月十八日午後、試験的に行われた下見ツアーに参加した日本人約二十人は、今年のサンパウロ市カーニバル本番の二月二十四~二十五日に向け、期待感を膨らませた。
 通常なら極秘の製作中のアレゴリア(山車)まで見学させる学校もあり、並々ならぬ誘致意欲が感じられた。大型の山車では十一トンにもなり、三十人がかりで押すとの説明に「デカイねえ、実物は」「すごい、感激」との参加者の声が響いた。
 平川泰久さん(37、大阪府出身)は在伯五年だが訪れたのは初めて。「想像したよりずっとキレイで、設備もきちんとしている」との感想をもった。「中に入れば危険な感じはありませんでした」という。
 見学したのは、次の五校。七千人収容の最大級のクアドラ(練習場)を持つウニードス・デ・ビラ・マリア校。続いてX9パウリスターナ校、ポルタ・バンデイラ(旗持ち)とメストレ・サーラ(広間の主人)が差し出す旗に参加者がキスするという伝統の挨拶法を体験したウニードス・ド・ペルーシェ校。クアドラに自家発電設備があり、犬をつれた警備員が場内外を巡回し、消防隊員も二人いるローザス・デ・オウロ校、打楽器隊の曲芸的な技術に定評があるモシダーデ・アレグレ校。
 一行を出迎えたペルーシェ校のシャーベス・ジアス会長は、「ぜひ我々と共に、ブラジル文化であるサンバに参加してほしい」と熱く訴えた。また、モシダーデ校のソランジェ・レゼンデ会長も「このプロジェクトを通して、各の学校の伝統と特色を堪能してほしい」とのメッセージを寄せた。
 コーディネータの一人、ジルベルド・リベイロさん(39)は「当日のパレードに参加したい、練習を見学したい、打楽器や踊りを習いたい。そんな希望をもった外国人の方に講習会を開いたり、送迎サービスを始めようと思っています」と意気込む。
 大半のサンバ学校の練習は水、金、日曜の午後八~九時から二時間ほどで、入場料は五~十レアル。カーニバル本番の衣装代は二百~三百レアルが中心。
 実習でも座学でも可能で、出張教授はもちろん、日系団体による記念式典でのショーも請け負う。さらに日本在住サンバ愛好者向けの一~二週間の強化合宿ツアーなどの受け入れや、日本への講師派遣も視野に入っているという。
 モシダーデ校では毎年、米国人学生の研修終了パーティを兼ねたサンバ体験講習も請け負っている。
 すでに複数校が〇八年に百周年をテーマ候補に上げている点を尋ねると、リベイロさんは「それどころか、今から準備すれば、〇八年の百周年に合わせて日本人を中心としたサンバ学校を作ることだって可能だよ。僕らもその支援をする」という。
 この企画は中小零細企業支援事業団(SEBRAE、以下セブラエ)の協力により、市公社サンパウロ・ツーリズモが主催。同公社内に「Samba Receptivo」事務所(11・6226・0455、sambagdtn@yahoo.com.br)を設置。今件への問い合わせや依頼を受けている。
 今月中旬以降にもサンパウロ市内ホテルを会場に、サンバ講習会第一弾の開催を予定している。「観光のリオ、商業のサンパウロ市」とのイメージを覆すために始まった試み。日本移民百周年に向けてどのように具体化していくか、注目される。
 今回のツアーを世話したブンバ誌編集長の細川多美子さんは、「今後、どのようなプロジェクトにしていったらいいか、みなさんのご意見、ご要望をぜひお寄せください」(11・3141・3031、bumba@nethall.com.br)と呼びかけた。

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