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東西南北

2006年1月13日(金)

 リオのサンバ・クラブが、ビジネス拡張と市場開拓のためカーニバルに関心が薄い同市南部と中心街の市民に、クラブのイベント参加を呼びかける計画がある。マンゲイラ・クラブのサロンは毎土曜日、盛況で午前一時は九千人の超満員のため入場券の販売を打ち切る。この勢いに乗ってクラブは、レブロン区のサロン・スカラを賃借した。初日の六日、二千人の観光客が訪れ、治安体制も万全なため人気を博した。これまでのサロンはスラム街の近くにあったため、観光客は不安に思っていた。
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 セーラサンパウロ市長はガゾメトロ通りからサンパウロ市庁の裏を通ってタマンドアテー川を通過する陸橋「ジアリオ・ポプラール」の解体を発表した。都市計画ではサンパウロ市庁のインドゥストリア宮を児童博物館に改装し、市営市場を含めた地域に公園造成を企画している。そのため陸橋は、景観を損ない邪魔だという。陸橋部分は駐車場になる。同陸橋は一時間当たりの交通量が午前で千三百台、午後が八百八十台で利用度が低いという結論である。
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 サンパウロ市グアイアナゼス区からマルジナル・チエテを結ぶ全長十九キロの幹線道路と陸橋を建設する計画を発表した。これまで同区からラジアル・レステを迂回した大型トラックが、直接マルジナル・チエテへ出られることになる。十七・五キロは完成済みのため、コリンチアンス・イタクエラからアルトゥール・アウヴィン間の一・五キロで四十戸の家屋を接収し道路を新設する。
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 ボリヴィアのモラーレス新大統領は、歓迎式典にノーネクタイのまま普段着のセーターかチョンポで出席するので、スペインのABC紙が訪問国に対し失礼ではないかと報道した。中国及びヨーロッパ諸国を大統領就任の挨拶で歴訪したが、散歩がてらの軽装であった。ノーベル賞作家のサラマーゴ氏が、これは軽装ではなくボリヴィアの伝統衣装であり、南米の先住民による政治参加の意味でもあると弁護。当然、先住民の自己主張もあって然るべきという見方である。

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