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東西南北

2006年1月21日(土)

 アントニオ・C・マガリャンエス上議(PFL=自由前線党)が上院本会議で十九日、PT(労働者党)はセウソ・ダニエル前サントアンドレ市長殺害だけで充分だと発言。これ以上人殺しはしないで欲しいと演説した。これはメルカダンテ上議(PT)が、アウキミンサンパウロ州知事を批判したことに対する報復発言であった。それに対しPT議員が「あなた達は誰を殺したのか」「誰があなた達に殺されたのか」と生臭い対話となった。
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 Ibope調査は十九日、ルーラ大統領が支持率を挽回し、トップに返り咲いたと発表した。前回十二月の調査では、セーラ市長が大統領よりも六ポイントをリードしていた。今回は両候補が決選で対決した場合、大統領が三五%でトップ、市長は三一%に後退した。大統領の支持率回復が顕著なのは、低所得層と低学歴層の多い北東伯と北伯、中央西部である。チャーベス大統領が再選であることを強調せよと進言した。
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 いっぽう党公認でPSDB(民主社会党)は、カルドーゾ前大統領が同党に格好の人材が二人いるが、「お前出ろ」と誰かが決めるのではないといった。有権者は、明日のパンと生きる悩みで頭が一杯である。党公認は三月末まで、時間がある。大統領選に立候補するため現職を辞任するのは、各自の個人的問題である。大統領の続投はよいこと。再選に反対だったルーラ大統領でさえ、四年では短すぎると白状したと皮肉った。
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アウキミンサンパウロ州知事が十九日、学用品が入ったムシーラ(リュックサック)を四百七十万個配布すると発表した。ムシーラは青色で、PSDB党のスローガンが印刷されている。同党が州政府を担当して十二年、こんな気前のよいことをするのは初めて。ムシーラと中味で九千三百五十万レアル。州政府は三千九百二十万自腹を切り、残りは連邦政府と義務教育基金から拠出された。同知事は選挙運動ではないと念を押した。

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