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東西南北

2006年3月29日(水)

 九〇年代にサンパウロ・チームのコーチを務めた名将テレー・サンターナ氏(74)が、大腸腫瘍でベロ・オリゾンテ市のフェリシオ・ロッショ病院UTI(集中治療室)に入院、危篤状態にある。同氏は二十五日夕、自宅で腹部に異常を訴え入院した。現在は人工呼吸器を使用し鎮痛剤を処方しているが、体力の回復次第、患部の切開手術を行うらしい。九六年には脳溢血を患い、半身不随と言語障害があったためサッカー界から引退していた。
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 大サンパウロ市圏スザノ市で二十六日午後八時ごろ、二台の車から降りた四人組の男が中央警察署の建物とパトカー三台を機関銃で乱射、五十発以上を撃ちこんだ。署内には警官七人と女性一人がいたが、机の下などに隠れて無事。四人は逃走、後に犯人らが乗り捨てた車が発見された。薬きょうから機関銃は陸軍のものと推定。事件は麻薬組織取締りに対する反撃と警察はみている。
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 サンパウロ州で刑務所暴動続く―。二十七日、サンパウロ、タウバテ、タツイ、オザスコ、ジアデマの五市の刑務所で二十七日午後から夜にかけて暴動が発生。計十六人が人質となった。犯罪組織州都第一コマンドが指揮し、二十日に発生した暴動を軍警機動隊が実力制圧したことへの報復とみられている。
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 リオ・グランデ・ド・スル州グアイバー市で道路を横断中にオートバイにはねられた女性に対し、バイクの修理代と運転者の靴の弁償代として一八〇〇レアルを支払うよう命じた判決が今月十五日に下された。横断歩道から五〇メートル以上離れた場所では、歩行者が安全に注意する義務があると道路交通法六十九条は規定。女性は控訴するという。

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