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「女性服裂いた」展示=三梨さん、デコ画廊で

2006年4月19日(水)

 日本の造形作家、三梨伸(みつなしのぶお)さんは、デコ画廊(フランセーゼス街153)で、二十八日から三十一日まで、午前十時~午後七時、個展「37・2度――女性の衣を裂く――」を開く。オープニングは二十七日午後七時~十時。ブラジルでは六度目の個展。
 人間の衣装に関する研究テーマに基づいて、フェルトおよびレース材を使い、いかに両極のセックスを内に外に包み隠し、また飾るか、を表現する作品二十点を展示するという。衣食住論のうち、衣装学に影響を受けての展示会で、今回は第一回女性衣、第二回は来る十月、男性服に関する作品を発表するという。三梨さんは今年四十五歳。「男性には起こり得ない女性の体形および精神的変化を表現してみたい」といっている。
 三梨さんは八八年、武蔵野美大卒、九一年サンパウロ・ビエナル参加、九五年MAC主催の日伯現代アート展に参加。以後もブラジルでの活動が活発、欧州でも作品展示およびフィールドワークを行っている。問い合わせ電話3289・7067(デコ画廊)。

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