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東西南北

2006年4月26日(水)

 為替業者のオッテーロ氏が二十四日、マルフ元サンパウロ市長の息子のアドバイスに基づき、旧パラナ銀CPIの最終報告から自分の名前を除外するため、報告者だったメントール下議(PT)に三〇万レアルを支払ったと検察庁で供述した。同下議は今回の裏金疑惑で議員権はく奪を免れた九人の一人。
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 欧州の投資ファンド代表のトスカーノ氏が二十四日、一九億ドルでヴァリグ航空と子会社二社を買収したいと裁判所に提案。同氏は昨年九月にも提案したが、資金源が不明として却下された。
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 元陸軍兵士とみられる男(29)が二十三日夜、サンパウロ市東部イタケラ区の路上で二十九歳の男性を自動車でひき殺して逃げた後、警察に逮捕された。容疑者は事件の少し前にけんかした相手に仕返ししようとしたが、間違えて別人を殺害。現場に落ちたナンバープレートで身元が判明した。
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 今月末までの立退きに抗議して、サンパウロ市東部カトゥンビ区のファベーラの住民五百人が二十四日夜、マージナルチエテを封鎖し、軍警機動隊と衝突。けが人はなかった。
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 米国の名門ハーバード大学が七月、同校で勉学を希望する学生や教師に便宜を図るなど学術交流のためサンパウロ市に事務所を開設する。教育や保健、公共管理など大学院コースのためにブラジル人専用の奨学基金もある。基金は同校で修士課程を修めたブラジル人レーマン氏が、一〇〇万ドルを寄贈し設立したもの。同大学は一六三六年、ハーバード牧師によって創立され四百年の歴史がある。卒業生の寄付金総額は五億ドルに達する。同校卒業生から、七人の米大統領と四十人のノーベル賞受賞者を輩出した。

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