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「大国らしくなってきた」=金岡社長が帰国あいさつ=伊藤忠

2006年5月26日(金)

 伊藤忠ブラジル会社の金岡正洋社長(57)が五年間の任期を終え帰国することになり、新社長として田中一男さん(52、大阪府)が赴任してきた。
 金岡社長はメキシコからアルゼンチンまでの十二カ国をカバーする中南米総支配人も兼務。「アルゼンチンの経済危機のときは大変でした」と振り返る。同時に「資源の重要性に注目が集まっている現在、ブラジルはますます大国らしくなってきた」と認識する。
 ブラジル日本商工会議所では常任理事を務めた。三回目のブラジル赴任、計十年以上とあって造詣が深い。「貧富の格差、社会構造の変わらないとブラジルコストの改善は難しい」と苦言を呈する。
 任期中のブラジル社から日本への輸出品としては鉄鉱石、コーヒー、鶏肉、大豆など。オレンジ果汁は急激に増加したという。十八日に帰国した後、金属資源部門の事業会社の役員になる予定。
 八日に赴任した田中社長は二十七年前にポルト・アレグレで語学研修した。以来、欧州、中国、中近東、アフリカなど世界を渡り歩いた。夫人はチリ人。どの赴任先でも現地社会との接触を大切にしてきた。「ビジネスだけでなく、人間交流なども含めて日伯関係をよくしたい」との抱負を語った。

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