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東西南北

2006年6月8日(木)

 連警は六日、外国に違法送金を行った容疑で、為替業者十二人をサンパウロ市で逮捕した。サントス銀行元頭取の甥も銀行の貸し金庫に保管していた四〇万ドルを押収された後、逮捕された。外国にある叔父の金を引き出したとみられる。
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 恋人や他四人の少年とともに両親の住む家を強盗する計画を立てた疑いで十七歳の少女が逮捕された。犯人のうち二人は四日、サンパウロ市北部ジャルジン・ペリ・アルト区にある少女の両親の家を襲い、電気製品を強奪。六日未明にも同宅に侵入しようとしたが父親に抵抗され、騒ぎを聞きつけた近所の人が警察に通報した。実行犯二人が少女の関与を供述した。
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 サンパウロ市東部サポペンバ区で五日夜、同級生が誤って撃った銃の弾が左眼に当たり、十六歳の少年が死亡した。加害者の少年が自宅のタンスの上に置いてあった靴箱から銃を取り出し、被害者を驚かそうとして銃が暴発した。加害者の父親は銃の不法所持で逮捕された。
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 米国務省は人身売買年次報告書で、七万人のブラジル人女性が外国で売春を行い、二万五〇〇〇人が国内で奴隷労働に従事していると発表。
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 ニューヨーク・タイムズは六日、新聞の広告収入がペーパー新聞で前年比〇・三%増に対し、バーチャル新聞では三四・九%も増加したと報じ、新聞購読者の大移動は明白な事実だとしている。この情報革新の波はブラジルにも上陸しつつある。新聞報道の充実は長年に培った伝統と思われた。しかし、いまやペーパー新聞の概念が塗り替えられた。オンラインの効果と速報性は一晩で培われる。犬が尾を振っていたのが、現在は尾が犬を振る時代だ。

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