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大耳小耳

2006年8月12日付け

 十日、岐阜県瑞浪市にあるダム湖でブラジル人留学生がおぼれ、行方不明となる事件が起った。日本のスポーツ新聞の報道によれば、行方不明になっているのは十八歳のレアンドロ・エンリケ・カルバリョ・シルバさん。地元の私立高校に留学中のサッカー部員で、部活を終え、同じくブラジル国籍の男性コーチと他の部員とともに泳ぎに来ていたところだったという。
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 百周年に向け準備を進めるレジストロ。市との密接な協力体勢は、九十年を超える同地日系社会の歴史の深さを感じさせる。同市では現在、市のコーディネイターで前市議の近岡マヌエルさんが中心となって、市内に東洋風の建物を建築する場合にIPTUを減免したり、市の建物を東洋風にすることなどを検討しているという。南伯のヨーロッパ系都市がすでに行っている取り組みだ。ドイツ系のブルメナウならぬ、「日本の町」レジストロが誕生するか、楽しみなところ。
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 スダメリス銀行とレジストロ関係者との会合で、同市のメンデス市長が、訪日中に愛知県の「明治村」を訪れた時のことを紹介していた。そこで市長が見たのは、七〇年代にレジストロから同テーマパークに移築された旧久保田安雄邸だった。思い出があったのだろう。「日本でブラジルに来たと思った」と、日本でかつてのレジストロの風景に出会った感動を語っていた。

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