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鈴木裕子さんが来伯=国内9都市でピアノリサイタル

2006年9月16日付け

 ブラジルが生んだ世界的作曲家ヴィラ・ロボスの孫弟子で、ブラジルのクラシック音楽に造型の深いピアニストの鈴木裕子さんが来伯する。国際交流基金の海外公演主催事業の一環として行われるもので、二十二日からブラジル国内を巡回公演するほか、学生向けのマスターコースなどを実施する。
 鈴木さんは東京出身。国立音楽大学ピアノ科卒業後、北米ハートフォード大学院ハート音楽院でブラジル人ピアニスト、ルイス・デ・モウラ・カストロ氏に師事。その後パリに渡り、ヴィラ・ロボスの直弟子アンナ・ステラ・シック女史の指導を受けた。
 日本やアメリカ、ヨーロッパ、ブラジルなど各地で演奏活動を行い、ブラジル音楽を紹介。九六年にパリで、日伯修好百周年を記念したブラジルのピアノ曲によるリサイタルを開催した。二〇〇〇年には「ブラジル発見五百年」を記念したリサイタルをパリ、東京、ブラジルで行うなど、ブラジルとのつながりは深い。〇二年にはブラジル連邦政府からリオ・ブランコ勲章を受けている。
 今回の来伯では、二十二日のマナウス・アマゾナス劇場を皮切りに、全伯九都市で公演を予定。サンパウロでは十月十五日に公演する。また、学生向けのマスタークラスも実施する。
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 公演スケジュールは次の通り=【九月二十二日】午後七時、アマゾナス劇場(マナウス)。【二十四日】午後八時、ジョゼ・デ・アレンカール劇場(フォルタレーザ)。【二十七日】カルロス・ゴメス音楽学校(ベレン)=マスタークラス(学生対象)。午後八時、サント・アレシャンドレ教会(ベレン)。【二十九日】十二時半、BNDS銀行アリノ・ラモス・フェヘイラ講堂(リオデジャネイロ)。午後五時半、ブラジル音楽学校(リオデジャネイロ)=マスタークラス(学生対象)。【十月四日】午後八時、パラナ連邦大学(クリチーバ)。【五日】午後九時、カトリック大学(ポルト・アレグレ)。【八日】午後九時、アルバーロ・デ・カルバーリョ劇場(フロリアノポリス)。【十二日】国立劇場、マルチンス・ペーナ劇場(ブラジリア)。【十五日】午前十一時、サンパウロ美術館ホール(サンパウロ)。

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