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2006年10月6日付け

 アウキミン前知事が決選へ持ち込んだことで、二〇一〇年の大統領選はネーヴェス・ミナス州知事へ禅譲の紳士協定が整ったようだ。一次選では様子見であった同知事は、決選でアウキミン候補への肩入れを約束した。同州は今回、ルーラ大統領が一〇四万票もアウキミン候補を引き離した。しかし、エレーナ候補とブアルケ候補に入った一八〇万票が、決選ではアウキミン候補へ入るように努力するという。
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 サンジョゼ・ド・リオ・プレット市のカトリック教区は三日、同市の聖霊教会を牧会するテウモ・フィゲイレード司祭が信徒の告白を取引したとして解任した。教会の告白システムは、最古の情報システムとして教会財政に利用されたらしい。信徒の告白には採るに足らぬものからビジネスにつながる貴重な情報があり、地方都市の有力者は昔大金を払って司祭を買収したらしい。
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 軍政時代に制定された政党法によれば少数党所属の立候補者による総得票数が全投票数の五%以上、または九州で二%以上を確保できない場合、政党の資格を与えないという。党代表を認めないし、議会小委員会にも代表を送れない。今回の選挙で同令に抵触する当選議員が、一一八人いてゾンビ(生ける亡霊)議員と呼ばれている。
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 ルーラ大統領は、決選投票に備えて浮動票になったエレーナ上議とブアルケ元閣僚の支持票を取り付けに苦慮している。大統領はエレーナ上議をPTから追放し、ブアルケ氏の更迭に礼儀を欠いた経緯がある。いくら鉄面皮でも、どんな面をして頼めるか。

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