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宮本武蔵の兵法=『五輪の書』ポ語出版

2006年11月18日付け

 新免武蔵(宮本武蔵)が、一六六八年ごろ、山本源介にあてた兵法指導の書簡をまとめたとされる『五輪の書』が、このほどポ語出版された。ポ語名は『オ・リブロ・ドス・シンコ・アネイス』。日本語文も収録し、初刷は二千部。翻訳したのは国際交流基金の宮村ジルセさん。監修が岸川ジョージさん(二天武道研究所主宰)、日本在住の岸川さんの師五所元治さん(二天一流九代師範)が推薦文を寄せている。
 五所さんは「三百数十年前の古語と方言まじりの難解な文章を現代語に、さらにポ語に翻訳、それを監修するのはたいへんな労苦だったでしょう」と推薦文に記している。岸川さんは十七日「兵法の技術的な面は宮村さんに助言した」と述べた。
 二天武道研究所によれば、『五輪の書』の日本語文を直接ポ語にしたのは、今回が初めて。五輪の書は、地の巻、水の巻、火の巻、風の巻、空の巻、からなっている。
 出版社はコンラッド社。出版記念会が二十一日午後六時半からコンジュント・ナショナル文化美術図書店(パウリスタ通り2073、電話3170・4033)で行われる。

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