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◇コラム 樹海

 口では言えないことも、書いてなら表現できる、ということがある。「恋文」(ラブレター)は、そうした人たちにとって、昔も今も自身の思慕を相手に告げ得る、役立つ手段だと思われる。現代の若者なら、男女互いに何でも言い合えると思うのは、誤りである。意外とそうでないのである▼現在、ネット上で、五百七十万人余りもの人たちの「交換日記群」を運営しているといわれるインターネット関連企業の株が大モテだそうだ。有望企業だからというのだ。株価も高い。会員紹介制である。自分が書いた日記や思いをネット上で仲間やほかの会員に読んでもらえる。返事や読後感想もあり、会話や対話が広がる仕組み▼会費は無料だ。企業は、運営することによって得られる広告収入で、これまで企業規模を拡大してきた。ただ、相手の顔の表情や動きが見えないネット上での会話、対話で「真の気持」を伝えることができるのか、という人―主として年寄り―もいる▼ブラジルではどうなのだろう、と若い人に尋ねてみた。「あるヨ。やってるョ」と言う。パソコンがない国では無理としても、ありさえすれば普及?は早い。「交換日記」といった意識があるか、どうかは分からない。日本から来て、日ポ語両方ができる人は両語の書き込みをやっているそうだ▼自己主張が強烈で、なんでも言えそうなブラジル人が、これをしていると聞けば、不思議だ。ネットの時代が人それぞれの生き方も変えるのか。複雑である。(神)

2006/11/22

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