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大耳小耳

2006年12月21日付け

 十八日付けのグローボとエスタード紙オンライン版には、「Hospital Nipo-brasileiro(援協の日伯友好病院)」の名が出ていたので、すわ事件かと思って読んだ。サンパウロ市北部の病院に入院している仲間を〃救出〃するために賊が侵入、警官隊がそれを追跡し、街道を走りながらの銃撃戦になった。その時に負傷した警官が運び込まれたのが、最寄りにあった友好病院にとの記事だった。病院の不祥事どころか、立派な貢献。このような伯字紙記事がどんどん出れば病院の知名度もうなぎ登りか。
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 ボツカツ日本文化協会の設立目的、会員構成は他の文協と少し違う。一九七八年、二世が中心になって立ち上げた同会は、農業従事者、商工業者、大学の教員らが協力しあうため、今でも文協幹部の職は三つの職種が交替でまわしている。会員の二十パーセント以上は非日系、現執行部でも六人のうち二人を占める。「ブラジル人を取り込んで日本文化を伝えていく」と話す日野光生会長(64)も二世だ。〃日系人のためでなく、地域社会のために〃という文協の理念は今も続いている。
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 サンパウロ人文科学研究所の宮尾進顧問は、大腸の腫瘍部分を切除する手術を十一月二十一日に行い、二十八日に退院した。サンパウロ市近郊に住む妹夫婦宅に世話になっていたが、先日アクリマソンの自宅へ戻った。「来年早々から念のためキミオテラピアを始める。「八キロ痩せたよ」とはいうが、思いのほか元気そうな笑顔を浮かべていた。

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