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東西南北

2007年2月6日付け

 上院議員の就任式に続く二日、コーロル元大統領はブラジル労働党(PTB)へ入党した。元党首のジェフェルソン元下議が、元大統領はPTBのDNAを持つ闘士であると歓迎した。
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 下院議長選の決選投票では、ブラジル民主社会党(PSDB)の六十四人のうち十六人以上がキナリア候補(労働者党=PT)に投票し、十六人はレベロ候補へ投票したことが判明。両候補の得票差は十四票で、PSDBの動向が鍵だったようだ。
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 二・八%と予想される二〇〇六年の国内総生産(GDP)成長率だが、増大する国内需要が輸入品の購入に多く回らなければ、四・五%に達していたという。輸入は昨年一六%、消費財の輸入は七四%増加。輸出は三%増にとどまった。高金利によるドル安がこの傾向をさらに強めている。
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 サンパウロ市北部リモン区とブラジランジア区で一月三十一日と二月一日の二日間に、虐殺事件が二件発生。未成年三人を含む若者六人が射殺され、一人が重体。警察では二件の関連について捜査。被害者は窃盗の前歴または犯罪歴がなく、動機は復讐とみている。
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 サンパウロ州環境局管轄の研究所の調査によれば、少なくとも十八カ所の同州の砂浜が、波の浸食で数年以内に消滅する恐れがある。サンヴィセンテ市のゴンザギーニャの浜は毎年三メートル近く波が浸食し、四十年間で消滅した。グアルジャー市のエンセアーダの浜ではキオスクを陸側に移動させる予定。地球温暖化に加え、沿岸部の無計画な利用、砂の運び出しが原因と推測されている。サンパウロ州海岸地方の海面は二十世紀の一〇〇年間に三〇センチ上昇したという。

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