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美化条例=リベルダーデでも看板撤去へ=「らしさ」が消えて寂しくなりそう

2007年4月3日付け

 サンパウロ市で、商店や飲食店の広告規制を定めた美化条例が今月一日に施行されたのを受けて、東洋人街リベルダーデ区の各商店でも看板を撤去し始めている。
 条例は、商業施設の正面の幅が十以上百メートル未満の場合、看板は四平方メートルまで、宣伝広告などは高さ五メートル未満に制限される。十メートル未満は一・五メートルまでの看板となる。今月から今年十月までは指導期間とされ、それ以降の違反者は一万レアルの罰金が課せられる。
 同区で日本食材を扱う食品店の主人は「条例で街がきれいになるのはいいけれど、看板がなくなったらお客さんが減ってしまうかもしれないね」と話していた。
 また広告代理業を経営する日本人男性は「外付け看板の受注がちょうどなかったから影響はないけど、これでサンパウロらしい街並みが消えて寂しくなりそうだ」と洩らしていた。

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