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幅広い価値観学ぶ=淑徳大学から学生7人

2007年8月8日付け

 ブラジルの福祉事情を学ぶため、日本の淑徳大学(千葉県千葉市)の研修生七人がこのほど来伯した。研修生らは約一カ月の滞在中、パラナ州マリンガ市やクリチーバ市の福祉施設などで実地研修に励むほか、ホームステイを体験する。障害者教育や環境対策、地域福祉など、各自それぞれのテーマで研修にのぞむ。
 研修生一行は、社会福祉学科の渡邊満奈さん、船越茜さん、山下仁美さん、馬場ゆいさん、古賀千恵美さん、文化コミュニケーション学科の柳田香織さん、人間環境学科の海沼美保子さんの七人。研修生はじめ、同大学客員教授の佐々木陽明・浄土宗南米開教総監(在サンパウロ)、引率の望月仁学事部長らが七日来社、それぞれ抱負をのべた。
 特別支援学校の教師を目指している船越さんは「先輩の研修生から聞いているブラジルの人たちの温かさに触れてみたい」と期待。山下さんは「多民族国家ならではの福祉事情を学びたい」、保育士の勉強をしている馬場さんは、日本でも増えている「シングルマザーの実態などを学びたい」と目標を語った。
 また大学でホームページ作りなどを学んでいる柳田さんは帰国後、同研修制度のインターネットサイトを開設したいという。望月学事部長は「異文化の中でも積極的に新しいことを吸収する姿勢を身に付けてほしい」と述べた。
 淑徳大学が開学したのは六五年。初代学長をつとめた長谷川良信氏はサンパウロ市イタケーラ区の「こどものその」の創立者としても知られる。同研修制度は長谷川氏の福祉への志を学ぶことを目的に一九八六年から毎年実施、研修の必要経費はすべて大学が負担している。
 佐々木総監は「障害のある人に対して差別意識が少ないブラジルで、幅広い価値観を学んで欲しい。言葉のわからない異文化でもマニュアルに頼らないで自ら行動する力を養ってほしい」と研修生にエールをおくった。七人は九月中旬に帰国する。

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