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アンドラジーナ=「24時間、市政に捧げる」=小野市長が2期目の抱負

ニッケイ新聞 2012年11月6日付け

 元県人会長を務めた二世で、6万人都市の市長に転身した稀な例が小野ジャミルさん(PT、52)だ。この地方選挙で2期目への当選を決め、30日に挨拶のため本紙を訪れ、第1期を振り返るとともに今後の抱負をしっかりとした日本語で語った。
 聖州ノロエステのアンドラジーナ市の小野市長は、かつて福島県人会、同市の日本人会長、ノロエステ連合日伯文化協会の副会長などを務め、今もコムニダーデとは関わりが深い。
 同市は副市長も日系人という日系首長コンビ。得票率67%を獲得するなど圧倒的な人気で再選された小野氏は、「まずは応援してくれたコムニダーデに感謝したい。24時間、家族よりも市に捧げます」と献身的に市政に取り組むことを誓った。
 再選にあたっては「私以前の市長は16年間、何もしなかったに等しい状態だった。だから、その16年分以上の仕事を、私が4年で成し遂げたと評価され、今回の結果につながったのでは」と自信を見せる。
 1期目は特に道路のアスファルト化、衛生面の整備などインフラ改善に力を入れたほか、託児所の改修や拡大も行った。また失業対策として企業誘致を図り、工業団地も建設したという。
 父方の祖父母が福島、母方の祖父母が愛媛出身の三世。1988年に1年間、中南米留学生の団長として県費留学生制度で訪日、福島大学で学んだ。
 「遊学生でした」と笑ったが、大学院の少人数ゼミで、中国人学生らと井原西鶴の作品を解釈し直した太宰治の小説『新釈諸国噺』を研究したという筋金入り。滞在中は熱心に勉学に励んだようだ。
 同市では、人口6万人のうち日系が約400家族。小野氏は同市出身でサンパウロの大学で法律を学び、不動産事務所を経営した。過去に市議を3期務め、2008年に初出馬して市長に当選している。

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