ホーム | 日系社会ニュース | ヤクルト=ユウイチ選手が満塁弾=ケガ乗り越え6打点の活躍

ヤクルト=ユウイチ選手が満塁弾=ケガ乗り越え6打点の活躍

2007年8月25日付け

 東京ヤクルトスワローズに在籍しているブラジル出身の松元ユウイチ選手(26、三世)が、二十三日の対阪神十七回戦の六番一塁手で今期初出場し、満塁弾を含む四安打六打点の大活躍をみせた。
 一九九九年にブラジルから野球留学生として同球団に入団したユウイチ選手は、三年前に日本国籍を習得。今年で九年目のシーズンを迎える。
 入団当初は、左の中距離バッターとして期待されていたが、その野球人生は怪我との戦いだった。
 一昨年は七十五試合に出場、レギュラー定着のところまで漕ぎ着けたが、昨年六月にヘルニアの手術を行い、出場はわずか三試合。
 一軍春季キャンプに参加した今年も、外野守備中にボールを踏んで転倒して左足首の靭帯を断裂。なんとか復帰を果たしたのものの、六月十二日には左手の小指を骨折するアクシデントに見舞われた。
 二軍でチャンスをじっと待ち、復帰したイースタンで二十五試合ながら打率三割九分七厘、五本塁打、二十三打点と驚異的な数字を残し、今回、一軍初昇格で結果を出した。
 パウリスタ野球連盟の沢里オリビオ会長は、今回の朗報に「嬉しく思う。これからも活躍出来るように頑張ってほしい」と話した。

image_print