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東北伯日本語スピコン=いいマナー、聴く側も

ニッケイ新聞 2007年11月06日付け

 日本語スピーチコンテスト東北伯地方大会が、十月十三日、セアラ州立大学内で実施された。参加した日本語学習者は、十八人全員が非日系。アンドレ・ルイス・マルセド・ロゼンド・シルバ(BA)さんが、自身が取り組むカーラリープロジェクトを紹介する発表で優勝を勝ち取った。アンドレさんは、二位のロージェル・ロンメル・フェレイラ・ジ・アラウジョさん(RN)とともに、来る十日にサンパウロで行われる全伯大会に出場する。
 同地での大会は今年が六回目。バイア、セアラ、ペルナンブッコ、パライーバ、リオ・グランデ・ド・ノルテの五州から参加者が集ってスピーチを競い、約二百人の観客が熱心に耳を傾けた。
 コンテストの後には、よさこいソーラン、琴、古武術などの日本芸能が披露され、参加者、来場者を楽しませていた。初めて大会に足を運んだという大濱伸三さんは「弁士もうまく話していたし、聞く人のマナーも良くて、いい雰囲気だった」と声を弾ませた。
 大会の出場者らの多くは大学などで日本語を学ぶ非日系の学生。「日系の子らは日本語を勉強していても、年が小さいから出てくるのが難しいのでは」と大濱さんは憶測していた。
 セアラ州立大学日本語公開講座で教鞭をとるヘンドリッキ・リンデラウフさんは「大変だったよ~」と準備の様子を話し、「楽しい大会になってよかった」と無事にコンテストが終わったことに安堵の表情を見せた。

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