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東西南北

ニッケイ新聞 2007年12月5日付け

 サンパウロ市では三日に、サンタクロース作戦と命名した模造品摘発実施。密輸王こと帰化中国人ラウ氏の倉庫(パリ区)で一五〇万点物品が押収された。これらの品は連日一〇〇万人とも言われる人出のヴィンテ・エ・シンコ・デ・マルソなどに回るはずであったというが、ラウ氏の弁護士はラウ氏の所有物ではないと。同日は海賊版撲滅の日で、CDやDVDなどの海賊版商品をトラクターで粉砕するパフォーマンスも行われた。
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 三日未明にサンパウロ市東部で乗用車一〇台を積んだ通称セゴーニャ(こうのとり)が、工事中の区域に入ってしまい、もとの大通りに戻りきらず横転。一〇台の乗用車のうち、五台が荷台から振り落とされて大破した。運転手も車体にはさまれた形で身動きが取れなくなり、明け方になって救助された。工事の標識に気が付かなかったために起きた事故だという。
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 ダータフォーリャの調査によると、八八%の人が閉め切った場所は禁煙として欲しいとのこと。喫煙者の中でも閉ざされた空間での禁煙に賛同が八五%、非喫煙者では八九%。喫煙者の割合は二五%と変化はないが、複流煙の怖さを知っている人が多いということか。非営利団体の人々は、喫煙コーナーを設けるという現行法を、喫煙は周りに壁などのない開放された場所のみと変更するよう働きかけるという。
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 二日、帰宅してきたところで強盗に脅され、一八時間も監禁状態にされた夫婦。放火するとか、殺すぞとか言われた二人だが、荒らされた部屋などを見、犯人たちの煙草のにおいを感じては恐怖の一こま一こまを思い出してしまう。本人たちの願いは一日も早く普通の生活に戻れることと。

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