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ニッケイ新聞 2007年12月19日付け

 Vai embora――。松尾治県連会長が大西博巳副会長に発言、物議を醸しているが、日本語で「出ていけ」と訳すのが適切かどうか。会議に出席した副会長らに聞くと、「県連から、というのはない。その前に大西氏が三回も自分で『出て行く』と言った結果」(与儀昭雄・沖縄)、「そんな意味では絶対なかった」(加藤恵久・鳥取)、「かなり強い調子だった。県連から、とも受け取れる」(福田康雄・熊本)とかなり異なる。感情問題のもつれということだけは間違いないのだが…。
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 来年一月にサンパウロで開かれる、一九五八年にサントス港へ到着した移住者の集い。世話人代表の野村さんが調べたところによると、五八年の一年間で二十一隻、約八千人の移住者がブラジルに到着しているそうだ。申し込み締め切りは今月末だが、現時点ですでに百人以上の出席が見込まれているという。「最初の案内では全部の船の名前を紹介できませんでした」と野村さん。「五八年の移住者に限らず、関心のある人は連絡してほしい。新聞を読んでいない人にも声をかけてもらえたら」と呼びかけている。
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 百周年・交流年の開幕行事が固まってきた。その他、来年一月の主な行事を挙げると、十日には日本のアーティスト、折本立身さんの個展「50 Grandmamas」がサンパウロ美術館(MASP)で開幕、十三日には茶道裏千家の「初釜」、十五日には原田清弁護士による著書「ブラジルの日系人(O Nikkei no Brasil)」の出版会が行われる。では最も早い開幕イベントは、といえば、大晦日から一日にかけてリベルダーデ歩こう友の会が実施する、サンパウロ市最高峰のピッコ・デ・ジャラグアで初日の出を迎える「ご来光登山」か。

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