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百周年=巡回写真展を日本34カ所で=百年史写真集は4月に発売

ニッケイ新聞 2008年2月13日付け

 百周年記念協会(上原幸啓理事長)と国際協力機構(JICA)が共催するブラジル日本移民百周年記念写真展『新世界に渡った日本人―』が、十日の静岡県富士市を皮切りに、日本全国三十四カ所の巡回を開始した。主な開催地は静岡県浜松市、宮城県仙台市、兵庫県神戸市、群馬県前橋市、広島県広島市、高知県高知市など。
 同記念協会の百年史編纂委員会(森幸一編纂委員長)が一冊目の写真集を編纂するにあたり、今年創立三十周年を迎えるブラジル日本移民史料館(栗原猛移民史料館運営委員長)とともにその収蔵写真約六千枚と、各地の十日系資料館から提供してもらった写真の中から、二百数十枚まで選ぶ作業を昨年末までに行った。
 その中から、さらに写真展用に約七十枚にまで厳選したものに写真説明を付けてJICAに提供した。
 なお、百年史別巻となる写真集『目で見る ブラジル日本移民の百年』は風響社(東京)から四月上旬に日本で出版され、六月にはブラジルでも販売される予定。日ポ両語の写真説明、概説、年表などの解説が付いており、定価は二千円。
 笠戸丸以前の渡航者の写真からはじまり、コーヒー耕地での辛い仕事、日本人植民地の生活の様子、勝ち負け事件などの戦後の特殊な社会事情、七〇年代の勢いのある日系社会、一世の高齢化と二世の台頭、デカセギなどの百年の歴史を貴重な写真によってたどる。
 今後は分野別、地域編、総論、資料編など毎年一冊ていど出版される計画。
 編纂委員会では「この写真展によってぜひ日系、非日系、日本人を問わず、みんなに移民の百年の体験を知ってもらい、日本が直面する多民族・多文化などの共生社会を考える上での参考にしてほしい。そして写真集は、日系ブラジル人が住む地域の図書館や学校、国際交流協会などにぜひともおいて、みんなで見てほしい」とお薦めしている。
 巡回写真展の開催期間と開催場所は次の通り。
▼二月十日=富士市フィランセ(静岡県富士市)▼二月十二~二十二日=宮城県庁ロビー(宮城県仙台市)▼二月二十一日~三月四日=静岡県西部地域交流プラザ(静岡県浜松市)▼二月二十八日~三月四日=コムナーレ九階交流サロン前(埼玉県さいたま市)▼二月二十八日~三月二十五日=JICA兵庫(兵庫県神戸市)▼三月十日~二十一日=福島県庁(福島県福島市)▼三月二十四日~四月七日=二本松市役所ホール(福島県二本松市)▼三月三十一日~四月十三日=アクロス福岡一階コミュニケーションエリア(福岡県福岡市)▼四月七日~二十一日=JICA二本松(福島県二本松市)▼四月八日~十八日=群馬県庁一階 県民ホール(群馬県前橋市)▼四月十四日~二十七日=JICA筑波 ロビー(茨城県つくば市)▼四月十七日~五月六日=ツインリンクもてぎ(栃木県芳賀郡)▼四月二十五日~五月六日=旧日本銀行広島支店(広島県広島市)▼四月二十六日=亀岡市交流会館(京都府亀岡市)▼五月三日~四日=大さん橋(神奈川県横浜市)▼五月三日~六日=よみうりランド(東京都稲城市)▼五月十二日~二十三日=亀岡市役所(京都府亀岡市)▼六月一日~三十日=熊本市国際交流会館(熊本県熊本市)▼六月二日~六日=湖西市役所(静岡県湖西市)▼六月十八日~二十四日=カガエイト(宮崎県宮崎市)▼七月五日~三十一日=JICA九州展示スペース(福岡県北九州市)▼七月七日~八月一日=茨城県庁十一階アトリウム(茨城県水戸市)▼七月二十六日~八月二十八日=(財)新潟県国際交流協会 交流プラザ(新潟県新潟市)▼七月二十九日~八月四日=富山市民プラザ ギャラリーA(富山県富山市)▼八月四日~八日=浜松市役所(静岡県浜松市)▼八月六日~十二日=ウィングウィング高岡 交流スペースA(富山県高岡市)▼八月二十日~九月二十日=滋賀県国際協会(滋賀県大津市)▼八月二十一日~三十一日=袋井市役所二階市民ギャラリー(静岡県袋井市)▼八月二十三日~三十一日=霞城セントラル一階アトリウム(山形県山形市)▼九月十三日~十一月十六日=高知市立自由民権記念館 自由ギャラリー(高知県高知市)▼九月十四日=久屋大通り公園エンゼル広場(愛知県名古屋市)▼九月十六日~十月三十一日=あいち国際プラザ交流ひろば(愛知県名古屋市)▼十月三日~十三日=静岡文化芸術大学西ギャラリー(静岡県浜松市)▼十月二十七日~三十一日=磐田市役所(静岡県磐田市)

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