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大耳小耳

ニッケイ新聞 2008年2月15日付け

 先週末に行なわれた某県人会定期総会の席上。会の終りに出席者の一人が、今年の研修生に対して「ブラジルから研修生としていくみなさんは、帰国してからブラジルに日本文化を広めていくことが任務だ。県人会のためにもしっかり勉強してきてください」と激励の言葉を送っていた。ところが自分のあいさつを終えていた研修生たちは既に席を外して他のことをしていた。退屈だった? かどうかは分からないが、少々残念な光景。
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 〇七年五月にメキシコ市で行われたミス・ユニバース大会で、日本代表の森理世さんに破れ、惜しくも二位になったブラジル代表のナターリア・ギマランエスさんが、東京で行われる百周年イベントにブラジルを代表して出席することが決まったと十一日付けグローボ紙が報じた。「ジャポネーザに負けた」ことで有名になった彼女だけに、今回のカーニバルでもヴィラ・イザベルのパレードで「ゲレイラ・ジャポネーザ(日本女性戦士)」のセクシー衣装で登場。さて東京では、因縁の森さんと再会して日本のマスコミの話題を呼ぶか?
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 毎日新聞九日付けによれば、茨城県常総市の常総署で、外国人中心の自警団「太陽」が発足式を行ったという。請負会社「太陽コーポレーション」の従業員が朝晩の出勤時に、「パトロール中」と書いたステッカーを貼った車で不審人物を見張るのだという。市内には外国人五千人が住んでおり、その六割がブラジル人。日系二世の同社社長は「ボランティア活動を通して地元のみなさんとの距離を縮めたい」という。治安向上に貢献すれば地元からは感謝されるが、「不審人物」として通報されるのがブラジル人ばかりだと気持ちは複雑?

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