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ニッケイ新聞 2008年2月19日付け

 十五日にサンパウロ市内ホテルで開かれたブラジル商工会議所の定例昼食会で、百周年のロゴ入りティーシャツを着たスタッフが会場入り口で、リッファ(協力券)といっしょに百周年の記念ピンバッヂを一つ五レアルで熱心に販売していた。二十個ワンセットで百レアルの袋もたくさん。同会議所の先月の新年会であいさつした西林万寿夫サンパウロ総領事の指摘をうけての用意だったようだ。こうしたPR活動の積み重ねがやはり大事だ。
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 群馬県で先週、サケを密漁したとして、ブラジル国籍の男を含む男性三人が書類送検された。日本の報道によればこの三人、昨年十二月に同県内の利根川で一~三匹のサケを無許可で一本釣りした容疑。「食べるために釣った」と認めているという。以前に静岡の海岸から無断で砂三十トンを採取、逮捕されたブラジル人男性のニュースがあったが、こちらもそれに負けず劣らず空しい話し。
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 グローボ・サイトによれば、在伯中国人コロニアが中心になってノンフィクション映画製作を始めている。題材になるのは、一九九九年にUSP医学部で起きた悲惨な事件。新入生の中国系学生が先輩らの乱暴なイタズラによってプールに落とされ、泳げなかったために溺死してしまった。その裁判は七年がかりで連邦高等裁まで争われたが、先ごろ、誰も処罰せずに結審してしまった。〇九年が十周年にあたることから現在、役者を募集している。中国本国のテレビ局も放映に興味を持っているとか。万が一、日系学生が関わっていなければいいが。

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