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ニッケイ新聞 2008年4月3日付け

 日本式の新幹線システムを紹介するため訪伯した柴田審議官ら一行は三一日午後、サンパウロ市ベルゲイロ駅隣接にある全メトロ駅の統轄センターを視察訪問。サンパウロのメトロ網や防犯システムなどの説明を職員から受けたあと、パライーゾ駅からリベルダーデ駅まで試乗した。乗車後、柴田審議官は「冷房が入っていないそうで、夏はきついかな、と思いましたが乗り心地も良くてしっかりしている印象」と褒めの言葉。ただ、スーツ姿の日本人の集団が急いで乗り込んだため、車両内のブラジル人乗客らは「何事」と少し驚いた様子だった。
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 先月三十一日の夜十時過ぎ、リベルダーデのコンセリェイロ・フルタード街とバロン・デ・イグアッペ街の角で、二十代の日本人男性二人が四人組の強盗に襲われる事件が発生。信号が変わるのを見てあわてて渡ろうとした一人に黒人男性が近づき、「鞄をよこせ」と銃を突きつけ鞄を強奪、後ろにいたもう一人に「お前もだ」と脅し、その背後にいた黒人男性が鞄を持ち去り、坂下へ消えた。おとなしく従ったため二人にケガはなかった。「ほろ酔い気分で注意が散漫になっていた」と一人は悔しそうな様子。夜十時、そこまで遅くない時間ではあるが、やはり油断は禁物か。
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 読みたい本をお知らせ下さい―-。文協図書館では購入を希望する書籍の申し込みを利用者に呼びかけている。重複するブラジル関連図書の販売による収益金約五千レアルが購入費に充てられ、リベルダーデ区の書店に現在あるものであれば、即時購入が可能。条件など詳細に関しては、図書館内で広報されており、電話での問い合わせも可能。文協(電話=11・3208・1755、担当山本)まで。

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